わたしたちが何気なく使っている電気は、遠くの発電所で作られ、長い距離を送られてきています。 電気をいつでも快適に使えるように、電力会社では、さまざまな調整をしているって知っていますか?
その2「交流の電気を送る」では、品質の良い電気を安定して送るために必要な3つのカギについて紹介します。
発電所にある「発電機」は、電気を作るためのコイルが120度ずつずらした位置に3つあり、その中で磁石を回転させて電気を作っています。
3つのコイルで、少しタイミングをずらして発電し、たくさんの電気を効率よく送っています。(三相交流)
家庭や工場などで使われている「モーター」もしくみは発電機とほぼ同じで、磁石とコイルでできています。
モーターでは、発電機とは反対に3つのコイルに電気を流して磁石を回転させ、その回転エネルギーを使うことができます。
交流の電気は、磁石とコイルで作ることができます。 蒸気や水の力で作られた回転エネルギーを、家庭や工場などで使えるようにするため、一度「電気エネルギー」に変えることで、遠くまで送ることができ、そして使うところでまた回転エネルギーとして使うことができます。
電気をいつでも快適に使えるようにする=品質の良い電気を安定して送るためには、3つの重要なカギがあります。
まず1つめは「周波数」。
発電所では、作る電気と使う電気の大きさが常に同じになるよう調整しています。
2つめは「電圧」。
発電所側と電気を使う側の電圧が常に一定になるように調整しています。
3つめは「系統安定度」。
万が一の事故に備えて、送ることができる電気の大きさをあらかじめ制限しています。