わたしたちが何気なく使っている電気は、遠くの発電所で作られ、長い距離を送られてきています。 電気をいつでも快適に使えるように、電力会社では、さまざまな調整をしているって知っていますか?
その1「交流の電気とは」では、わたしたちの家に送られてきている電気の特徴について紹介します。
電気には「直流」と「交流」があります。「直流」は電気回路の中を電気が流れる向きが一定方向ですが、「交流」は一定の時間ごとに電気の流れる向き、プラスとマイナスが入れ替わっています。
わたしたちの家に送られてきている電気は「交流」です。
交流の電気は、磁石とコイルで作ることができます。コイルに磁石を近づけたり、遠ざけたりすると、磁力の強弱が変化し、コイルに電気が流れます。
発電所の発電機では、蒸気や水の力を使って磁石を回転させて、電気を作っています。
発電機の中で磁石が1秒間に何回、回転するかを「周波数」と言い、単位はヘルツ(Hz)です。
電力会社では、常に変化している「使われる電気の大きさ」に合わせて「発電する電気の大きさ」を調整しています。それと同時に「周波数」も常に同じになるよう調整しています。