研究のねらい(放射線防護)
現行の放射線防護基準の問題点や最新の疫学・生物影響研究の成果を基に、科学的により合理的な放射線防護体系を模索して提案し、ICRPやIAEAの基準類への反映を目指します。
【研究全体のねらい】
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【放射線リスク概念研究のねらい】
自然発がんのリスクに比べたときの、人工放射線源に起因するがんのリスクの大小を明らかにします。
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都道府県ごとの年齢調整死亡率データを用い、既に生活圏に存在しているがんのリスクであるバックグラウンド(BG)がんリスクの確率分布を調べました。
BGがんリスクと比較すると、公衆の線量限度(1 mSv/年)ならびに人工放射線源に起因するがんのリスクはいずれも小さく、線量限度を遵守できる放射線防護によって一般公衆のがんリスクは十分低くできることが判りました。
今後は、このような知見を踏まえ、一般公衆に解り易い放射線リスクの考え方を再構築します。