原子力リスク研究センター

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自然外部事象研究チーム

要員

約60名(主な研究拠点:我孫子地区)

研究分野

自然外部事象研究チームは以下の技術を有する8研究分野により構成されます。

断層活動性評価
所属研究員専門分野: 地質学、地形学、地震学、地球化学、地質年代学
主な研究テーマ: 断層活動性および震源断層評価
地震動評価
所属研究員専門分野: 地震学、地震工学、地形地質学、物理探査工学
主な研究テーマ: 地震動・地震ハザード評価
地盤・斜面耐震
所属研究員専門分野: 地盤工学、地質学、地震工学、信頼性工学等
主な研究テーマ: 基礎地盤および斜面の健全性とリスク評価
土木構造物耐震
所属研究員専門分野: コンクリート工学、構造工学、地震工学、地盤工学等
主な研究テーマ: 土木構造物の耐震フラジリティと構造健全性評価
建屋・機器耐震
所属研究員専門分野: 構造工学、信頼性工学、地震工学、計算工学等
主な研究テーマ: 原子力建屋・機器・配管等の健全性とフラジリティ評価、原子力施設の地震PRA
津波
所属研究員専門分野: 海岸工学、津波工学、地質学
主な研究テーマ: 津波に対するリスク・影響評価
極端気象
所属研究員専門分野: 気象学、風工学、流体科学、構造工学等
主な研究テーマ: 竜巻等極端気象の影響評価と対策法
火山評価
所属研究員専門分野: 地質学、火山学、流体科学、気象学等
主な研究テーマ: 降灰に対するリスク評価

主な研究設備

津波氾濫流水路

 原子力発電設備への津波による影響評価を主な目的として設計された設備であり、世界で唯一、陸上に氾濫した津波の水流を大規模かつ忠実に再現できるものです。
 同設備ではこれまで、実際の防潮堤に相当する壁を水路内に設置してその性能を確認したり、実物の自動車を用いて構造物への漂流物衝突力を計測したりするなど様々な実験を数多く実施しています。

津波氾濫流水路 津波氾濫流水路

共振振動台

 当所は、原子力機器・配管などの耐震安全性を評価するために、最大加速度20Gの振動実験が可能な振動台を開発しました。この装置は、共振現象(建物固有の揺れやすさと、建物に作用する揺れが一致した時により強い揺れを発生させること)を利用することにより、高加速度での実験を可能としました。
 耐震設計の基準となる基準地震動が引き上げられたことにより、機器が取り付けられた箇所において、機器の応答加速度が、これまで振動試験で動作することが確認されてきた加速度以上の大きさになる可能性があります。地震PRAにおける機器フラジリティの観点でも、破損までの振動試験の評価が必要になっています。この振動実験装置を利用して、配管に取り付けられる電動弁の機能確認試験などを行っています。

共振振動台

ヘリカルX線CTスキャナ

 本装置を用いることにより、岩石・堆積物などの試料の内部構造を非破壊で3次元的に解析することが可能となります。現在、原子力施設を対象とした断層活動性評価や津波評価において、本装置を用いた断層破砕帯や津波堆積物の3次元構造解析を行っています。また原子力施設基礎地盤の地質構造の成因や形成過程を解明するため、実際の断層変位を模擬した模型実験を実施し、本装置を用いて模擬地盤の変形状況を3次元的に解析しています。

ヘリカルX線CTスキャナ

(横ずれ断層模型実験装置をスキャナ装置にセットした状態)

遠心力載荷岩盤模型実験装置

 原子力施設の基礎地盤および周辺斜面の耐震安定性評価の高度化に資するため,当所が所有していた遠心力載荷岩盤模型実験装置のプラットホームに振動台(一方向加振)を設置したものです。基礎地盤および周辺斜面の縮尺模型に対して,遠心力を作用させて実物の地震時応力状態を再現することが可能となります。本装置により、縮尺1/25〜1/50の地盤の模型に対して、500gal〜1000galの地震を再現できます。模型を乗せる振動台のテーブルの大きさは30cm×70cm,最大積載重量は500kgとなります。

遠心力載荷岩盤模型実験装置
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