新勧告案本文に対するコメントのポイント
[詳細は、「ICRP新勧告案(2006.6)の本文に対するコメントの
日本語要約
または
英文原版
」をご覧下さい]
全般的なコメント
線量拘束値に関する記述等、一つの文章が一つの意味に解釈できるよう、原稿をさらに注意深く推敲する必要がある。
個別コメント
職業被ばくに対する線量拘束値について
数値化した線量拘束値は、事業者が自主的に決定するものであることを明記すべきである。( パラグラフ(187), (209)-(212), 表 4 )
計画された状況における公衆被ばくに対する線量拘束値について
線量拘束値の概念は理解できるものであるが、ケースbyケースの線量評価結果の保守性を考慮することで、線量拘束値の数値には、線量限度と同じ1mSv/yを選択可能であることを明記すべきである。(パラグラフ(216)-(217), 表 4 )
しきい値なし直線仮説(LNT)について
集団線量の評価に適用すべきでない微小線量域を、数値として具体的に示すべき(例えば、数mSv以下)。(パラグラフ(57), (146)-(148))
「リスク評価に集団線量を使用するには重要な制限がある。しかしながら、・・・・・・・予備的判断には有益なツールであろう。(パラグラフ(230))」を削除すべき。
LNTに関する記述中の「科学的に」を削除すべき。(パラグラフ(55), (57) )
免除について
免除の原則を正確に記述するべき。(パラグラフ(45))
不確実性について
不確実性は、将来的な線量評価にも認めるべき。(パラグラフ(152), (154))