電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

Y97011

タイトル(和文)

わが国の原子力法制の特色と課題-物質規制方式への一試論-

タイトル(英文)

CHARACTERISTICS AND PROBLEMS OF LEGAL FRAMEWORK FOR JAPANESE NUCLEAR ACTIVITIES -PROPOSAL TO INTRODUCE MATERIAL-BASED REGULATIONS INTO JAPANESE NUCLEAR REGULATIONS-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

わが国の原子力規制の中核をなす原子炉等規制法は,原子力開発利用行為を,核燃料サイクルを構成する各事業・行為等に分類し,その各々に対する許認可を通じて規制を加える,という事業規制方式を中心としており,諸外国と比較した場合のわが国原子力法規制の大きな特色の一つになっている。しかしながら,こうした事業規制方式に拠る方法は,1.新規原子力事業への対応,2.放射性廃棄物処分のようにリスクが長期間に及び得ると認識される事業への対応,3.盗取者やテロリスト等の法規制によって捕捉し得ない者による核物質の保有への対応,4.今後の国際条約や原子力協定への対応,等の面で,必ずしも十分に対処することが困難となっている。本研究では,上の問題点を克服する方法として,(1)現行の「核物質等の使用等に関する規制」を再構成するかたちでの原子炉等規制法の改正,(2)“核物質規制法”の制定等が現実的なオプションとして考えられ得ることを示した。

概要 (英文)

UNLIKE OTHER MAJOR NUCLEAR COUNTRIES, THE LAW REGULATING NUCLEAR SOURCE MATERIALS AND REACTORS IN JAPAN REGULATES ALL NUCLEAR ACTIVITIES THROUGH INSTITUTIONS THAT HANDLE NUCLEAR MATERIALS AND THCHNIQUES. THIS INSTITUTIONS-BASED SCHEME WAS EFFECTIVE IN PAST,BUT JAPANESE NUCLEAR ACTIVITIES, SUCH AS THE NECESSITY FOR SPENT FUEL STORAGE AND LONG-TERM RADIOACTIVE WASTE MANAGEMENT, AS WELL AS NEW INTERNATIONAL SCHEMES FOR SAFEGUARDING NUCLEAR NON-PROLIFERATION, MAKE IT LESS EFFECTIVE. THIS PAPER EXAMINES PROBLEM ASSOCIATED WITH ENTITY-BASEDREGULATION, AND PROPOSES INTRODUCING MATERIAL-BASED REGULATIONS INTO JAPANESE NUCLEAR REGULATIONS, AS FOLLOWS: (1)AMENDMENT OF LAW TO EXPAND SCOPE OF USE OF NUCLEAR MATERIALS IN NUCLEAR ACTIVITIES, AND (2)LEGISLATION TO PREVENT TERRORISM ASSICIATED WITH NUCLEAR MATERIALS ALONG WITH IMPLEMENTATION OF PHYSICAL PROTECTION.

報告書年度

1997

発行年月

1998/05

報告者

担当氏名所属

田邊 朋行

経済社会研究所

キーワード

和文英文
制度疲労 INSTITUTIONAL FATIGUE
原子力法規制 NUCLEAR REGULATION
原子炉等規制法 LAW FOR REGULATION OF NUCLEAR SOURCE MATERIALS AND REACTORS
物質規制 MATERIAL-BASED REGULATIONS
保障措置 SAFEGUARDS
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry