電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)
報告書データベース 詳細情報
報告書番号
Y95005
タイトル(和文)
プランテーションによるバイオマスエネルギーの生産に関する調査
タイトル(英文)
SURVEY ON BIOMASS ENERGY FROM PLANTATIONS
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
バイオマス(生物体)エネルギーは,持続可能な農業で生産すればCO2を排出しないクリーンな再生可能エネルギーであり,一見すると植物の存在しうる土地が世界全体に広大にあることから,その将来のエネルギー供給可能性には一部で大きな期待がかけられている。しかし近代的エネルギーとして利用可能な量の評価にはばらつきがあり,あまりよく分かってはいない。本報告では世界のバイオマスエネルギー利用の現状について整理するとともに,プランテーションを利用したバイオマスエネルギー生産可能量の評価事例を整理した結果,(1)エネルギー生産可能面積の推定に際して,土地保全などの他の目的のための植林可能面積推定値を流用しているものがあること,および(2)食糧需給など,他の用途による土地利用との競合を考慮していないか,あるいは楽観的な想定をしているものが多いこと,などが明らかになった。
概要 (英文)
WE REVIEWED STUDIES REGARDING BIOMASS ENERGYFROM PLANTATIONS,HIGHLIGHTING POTENTIAL SUPPLY IN THE FUTURE. THE MAJOR FINDINGS ARE AS FOLLOWS: (1)ESTIMATES OF POTENTIAL BIOMASS SUPPLY FROM PLANTATIONS HAVE A WIDE RANGE,REFLECTING IMMATURE METHODOLOGY. (2)LAND TECHNICALLY AVAILABLE TO BIOMASS ENERGY PLANTATIONS ARE MOSTLY CROPLAND OR LAND WITH CROP PRODUCTION POTENTIAL. THUS,BIOMASS PLANTATIONS WILL COMPETE WITH AGRICULTURE FOR LAND. (3)FORESTRY,WHICH MIGHT COMPETE WITH ENERGY PRODUCTION,ALREADY FACES SERIOUS PROBLEMS SUCH AS WOOD DEPLETION AND DESTRUCTION OF TROPICAL FORESTS IN DEVELOPING COUNTRIES. HOWEVER,IN TERMS OF GLOBAL LONG-TERM SUPPLY,FORESTS HAVE POTENTIAL TO MEET GROWING DEMAND,ALTHOUGH A GOOD PART OF NATURAL FOREST WOULD HAVE TO BE CHANGED TO PLANTATIONS WITH HIGH WOOD PRODUCTIVITY. THUS,FORESTRY ALONE IS NOT A SERIOUS LIMIT TO ENERGY PRODUCTION.
報告書年度
1995
発行年月
1995/11/01
報告者
担当 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|
主 |
杉山 大志 |
経済社会研究所エネルギーシステムグループ |
共 |
斉木 博 |
我孫子研究所バイオテクノロジー特別研究室 |
共 |
渡部 良朋 |
我孫子研究所バイオテクノロジー特別研究室 |
共 |
中園 聡 |
我孫子研究所バイオテクノロジー特別研究室 |
共 |
藤野 純一 |
東京工業大学 |
キーワード
和文 | 英文 |
---|---|
バイオマスエネルギー | BIOMASS ENERGY |
プランテーション | PLANTATIONS |
植林 | REFORESTATION |
食糧生産 | CROP PRODUCTION |
林業 | FORESTRY |