電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

Y88019

タイトル(和文)

全国9地域計量経済モデルの開発その6電力需要ブロック

タイトル(英文)

DEVELOPMENT OF JAPANESE NINE-REGION ECONOMETRIC MODEL: PART 6 ELECTRICITY DEMAND BLOCK

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

「全国9地域計量経済モデル」における電力需要ブロックについて,その構造と分析結果を報告する。ここで分析したものは,9地域別の電灯および業務用・小口・大口(製造業3産業別)・その他電力の需要である。基本的には,部分調整型モデルとして需要関数を特定化し,生産水準(電灯の場合は所得)と電力の相対価格,前年の需要水準を主要な説明変数として推定している。分析の結果,1)電灯と業務用電力需要には,価格の水準のみならず,価格の変化率も影響を与える。2)大口電力需要では,素材型よりも加工組立型製造業で長期の生産弾力性が大きく,周辺地域よりも中央地域で望ましい需要水準への調整が速い。3)その他電力需要では,深夜電力の需要が約8割を占めており,深夜電力契約率の低い地域ほど長期価格弾力性が大きいという地域差があることなどが判った。

概要 (英文)

THIS STUDY REPORTS ON THE ELECTRICITY DEMANDBLOCK OF THE JAPANESE NINE-REGION ECONOMETRIC MODEL (JNREM). SINCE DETERMINANTS OF LOCAL DEMAND FOR ELECTRICITY DIFFER WITH TYPES OF USE,ELECTRICITY DEMAND IS ANALYSED ACCORDING TO TYPE OF USE. THE RELATIVE PRICEOF ELECTRICITY AND INCOME ARE ASSUMED TO BE THE MAIN DETERMINANTS AND A PARTIAL-ADJUSTMENT MODEL IS ASSUMED IN MOST CASES. THE EMPIRICAL RESULTS SUGGEST THAT (1)THE PERCENT CHANGE IN ELECTRICITY PRICE OVER THE PREVIOUS YEAR IS A SIGNIFICANT DETERMINANT IN ADDITION TO THE RELATIVE PRICE,INCOME AND DEPENDENT LAG IN THE RESIDENTIAL AND COMMERCIAL USE,(2)FOR INDUSTRIAL USE,THE LONG-RUN DEMAND ELASTICITY TO INCOME IS LARGER INMACHINERY INDUSTRIES THAN IN HEAVY INDUSTRIES,AND(3)THE LONG-RUN DEMAND ELASTICITY TO THE RELATIVE PRICE VARIES ACROSS REGIONS FOR MISCELLANEOUS USE WHICH MOSTLY CONSISTS OF NIGHT-ONLY SERVICE.

報告書年度

1988

発行年月

1989/04/01

報告者

担当氏名所属

大河原 透

経済研究所経済部社会環境研究室

小野島 智子

経済研究所経済部社会環境研究室

松川 勇

経済研究所経済部エネルギー研究室

キーワード

和文英文
多地域計量モデル MULTI-REGIONAL ECONOMETRIC MODEL
電力需要 ELECTRICITY DEMAND
需要関数 DEMAND FUNCTION
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