電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W97005

タイトル(和文)

MCFC発電プラントの炭素析出防止法の検討 --炭素析出現象の調査--

タイトル(英文)

Prevention of Carbon Deposition in Molten Carbonate Fuel Cell Power Plants - A Review on Carbon Deposition

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)は、高効率で、燃料ガスとして天然ガス改質ガスや石炭ガスを利用できるのが特長である。しかし、これらのガスに含まれる一酸化炭素(CO)は、燃料ガス流路中で固体炭素を析出させる可能性がある。炭素析出は、燃料ガス流路を閉塞させ、最終的にプラント停止を引き起こすために非常に大きな問題であり、従って、防止する必要がある。本報告では、従来適用されている炭素析出防止法を示し、MCFC発電プラントにおける防止法への適用性について検討した。その結果、燃料ガスへのH2Oの添加やガス流路の構成部材である金属表面の硫化が効果的であることが分かった。さらに、炭素析出メカニズムやCOが原因で炭素析出する場合のH2、CO2、CH4の役割も調査して示した。

概要 (英文)

As the fuel for MCFC, we can use reformed natural gas and coal gas. However, Carbon monoxide is contained the fuel gas, carbon deposition from the fuel gas could occur in the fuel gas line. Carbon deposition is a serious problem because it causes gas channel plugging and plant is lead to be out of operation. Therefore, it is necessary to prevent this phenomenon. In this paper, prevention methods for carbon deposition are investigated. It is found that the addition of H2O to fuel gas and sulfuration of metal surface are effective to prevent carbon deposition. Furthermore, it also clarifies mechanism of reaction of carbon deposition and the effects of H2, CO2 and CH4 on the reaction.

報告書年度

1997

発行年月

1998/01

報告者

担当氏名所属

曽根 優子

横須賀研究所エネルギー化学部

麦倉 良啓

横須賀研究所エネルギー化学部

伊崎 慶之

横須賀研究所エネルギー化学部

キーワード

和文英文
燃料電池 Fuel cell
溶融炭酸塩 Molten carbonate
炭素析出 Carbon deposition
反応メカニズム Reaction
発電プラント Power Plant
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