電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W96010

タイトル(和文)

柱上設置型アーク駆動式限流器の基本性能

タイトル(英文)

BASIC PERFORMANCE OF POLE-MOUNTED ARC-DRIVING TYPE FAULT CURRENT LIMITER

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

当研究所では,電力系統の故障時に発生する短絡電流による電力設備の被害および系統の電圧低下を抑制することを目的として限流器の開発を進めている。今回,6kV配電系統へ適用できる三相アーク駆動式限流器を試作し,その基本性能について検証し,以下の主な結果を得た。(1)試作した限流器は,定格電圧7.2kV,定格電流400Aで,三相分の限流素子を収納した円筒状の密閉容器は,直径,奥行きともに約1mの大きさである。(2)6kV配電線路で想定される最大の三相短絡電流12.5kAの条件で,10回の繰り返し動作(限流動作)に十分耐えることを検証した。(3)屋外設置環境において,長期連続通電し定格電流400Aを連続通電し,通電接合部の接触抵抗値に変化のないこと,絶縁ガスの漏洩がないこと等の基本性能を確認した。

概要 (英文)

FAULT CURRENT IN AN ELECTRIC POWER SYSTEM CAUSES SERIOUS DAMAGE TO ELECTRIC POWER APPLICATIONS. FAULT CURRENT LIMITERS ARE EFFECTIVE IN REDUCING FAULT CURRENTS. WE DEVELOPED AN ARC-DRIVING TYPE FAULT CURRENT LIMITER FOR 6-KV DISTRIBUTION LINES. THE RATED VOLTAGIES 7.3 KV AND THE RATED CURRENT IS 400 A. IT CONSISTS OF A TRANSFER RESISTOR, A HIGH-SPEED SWITCH, A ROTARY-ARC-TYPE SWITCH GEAR, AND A CURRENT TRANSFORMER. THE DIAMETER AND DEPTH ARE ABOUT 1 M EACH. THE SHORT-CIRCUIT TEST CONDITION WAS 12.5 KA USING A THREE-PHASE SHORT-CIRCUIT CURRENT. THE LIMITER WAS PROOF AGAINST 10 CONTINUOUS TESTS. AFTER PASSING A CURRENT OF 400 A THROUGH THE LIMITER FOR 600 HOURS CONTINUOUSLY OUTDOORS, THERE WAS NO CHANGE IN THE CURRENT RESISTANCE AND GAS PRESSURE.

報告書年度

1996

発行年月

1997/04/01

報告者

担当氏名所属

市川 路晴

横須賀研究所電力部

葛間 泰邦

横須賀研究所電力部

門 裕之

横須賀研究所電力部

矢萩 保雄

東北電力株式会社

工藤 英明

東北電力株式会社

磯川 千秋

(株)サンコーシャ

キーワード

和文英文
限流器 FAULT CURRENT LIMITER
配電線 DISTRIBUTION LINES
アーク ARC
短絡電流 SHORT-CIRCUIT CURRENT
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