電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W95006

タイトル(和文)

石炭ガス溶融炭酸塩型燃料電池発電用高性能脱硫剤の開発-加圧石炭ガス条件下での亜鉛-鉄系脱硫剤の初期繰り返し性能-

タイトル(英文)

Development of High Performance Desulfurization Sorbent for Coal Gas Fueled MCFC Power Plant-Characteristics of Performance of Sorbents Containing Zinc and Iron during Initial Desulfurization Cycles in Pressurized Coal Gas Conditions-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

亜鉛-鉄系の金属酸化物を用いた脱硫剤を調製した。固定層流通式管型反応器において、圧力9kg/cm2、温度450゜Cの条件で脱硫、再生ならびに還元を繰り返す、脱硫サイクル試験を20回繰り返した。脱硫にはドライフィード、空気吹きのガス化条件に相当する組成の石炭ガスの模擬ガスを用い、再生は酸素1.6%を含有する窒素ガスを用いた。還元には硫黄化合物を含まない石炭ガスの模擬ガスを用いた。それぞれの脱硫剤について硫黄化合物の破過曲線から吸収容量ならびに除去限界を測定し、試験前後の脱硫剤の物性測定ならびに組成に化学分析を行い、以下の結果を得た。①20回の脱硫サイクル後も硫化水素を1ppm以下に低減できることが確認できた。②硫黄化合物の吸収容量は脱硫サイクルの繰り返しにともない低下するが、20回後においても初期吸収容量の72%から78%を維持できた。破過曲線の傾きは繰り返しによってほとんど変化が無く、脱硫の反応速度の低下は少なかった。③繰り返し後も金属成分の減量は見られず、吸収容量の低下原因は主に残留硫黄と焼結が考えられる。繰り返し初期の吸収容量の低下は主に残留硫黄によるが、その後は焼結が吸収容量に影響すると推定された。

概要 (英文)


報告書年度

1995

発行年月

1996/01/04

報告者

担当氏名所属

小林 誠

横須賀研究所エネルギー化学部プラント化学グループ

布川 信

横須賀研究所エネルギー化学部プラント化学グループ

キーワード

和文英文
石炭ガス化ガス coal derived gas
脱硫サイクル desulfurization cycle
耐久性 durability
脱硫剤 desulfurization sorbent
亜鉛フェライト zi
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