電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)
報告書データベース 詳細情報
報告書番号
W94008
タイトル(和文)
ガスタービン用セラミック静翼の研究-20MW,1500度級SiC製静翼の設計・試作と高圧試験結果-
タイトル(英文)
CERAMIC STATOR VANES FOR GAS TURBINE
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
本報告では,耐酸化性に優れる反面,Si3N4に比べ熱応力が発生しやすく脆性が顕著なSiC材を1500度級静翼に適用するための構造について検討するとともに,設計・試作したSiC製1500度級静翼について,その冷却性能を評価した。ガスタービン条件を模擬した高圧試験(静翼入口ガス温度1500度,圧力約15気圧)の結果,(1)金属製翼芯温度を800度(翼芯の許容温度)程度に維持すれば,セラミック翼の熱応力を従来構造に比べて約30%低減できる。その結果,高圧試験においてもセラミックスの健全性を確保することができる。(2)セラミック静翼に必要な冷却空気量は,1500度級金属製静翼に比較して1/10以下と極めて少ない。ことが明らかになった。
概要 (英文)
TO ENHANCE THE THERMAL EFFICIENCY OF THE COMBINED CYCLE POWER PLANT,CRIEPI HAS STUDIED A 1500DEGREE,20-MW CLASS CERAMIC GAS TURBINE. THIS PAPER DESCRIBES THE DESIGN TO IMPROVE THE STRENGTH RELIABILITY WHEN USING SILICON CARBIDE(SIC)CERAMICS FOR STATOR VANES. THE STRENGTH RELIABILITY AND COOLING OF SIC CERAMIC STATOR VANES WEREEVALUATED BY CASCADE TESTS WITH COMBUSTION GAS AT THE RATED LOAD CONDITIONS(1500DEGREE ATM,15). (1)BY HOLDING THE TEMPERATURE OF THE METALLICCORE TO 800DEGREE,THE CERAMIC PARTS SHOWED GOOD STRENGTH RELIABILITY. (2)10% LESS COOLING AIR WAS NEEDED FOR CERAMIC STATOR VANES THAN FOR AIR-COOLED CONVENTIONL VANES.
報告書年度
1994
発行年月
1995/02/01
報告者
担当 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|
主 |
百合 功 |
横須賀研究所発電システム部燃焼グループ |
共 |
久松 暢 |
横須賀研究所発電システム部熱動力グループ |
共 |
渡辺 和徳 |
横須賀研究所発電システム部熱動力グループ |
共 |
餌取 良幸 |
横須賀研究所発電システム部燃焼グループ |
共 |
森 則之 |
横須賀研究所エネルギー化学部発電化学グループ |
共 |
中山 真人 |
(株)日立製作所 |
共 |
町田 隆志 |
(株)日立製作所 |
キーワード
和文 | 英文 |
---|---|
セラミックス | CERAMICS |
ガスタービン | GAS TURBINE |
静翼 | STATOR VANES |
構造設計 | STRUCTURE DESIGN |
熱応力 | THERMAL STRESS |