電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W93017

タイトル(和文)

直流課電下におけるCVケーブル絶縁体中の空間電荷挙動

タイトル(英文)

SPACE CHARGE MEASUREMENT IN XLPE CABLE INSULATION SUBJECTED TO DC VOLTAGE

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

絶縁厚3mmのCVケーブルに350kVの直流高電圧(平均電界約120kV/mm)を印加し,空間電荷の測定を行った。高電圧下では,絶縁体内から発生する負の電荷と陰極から注入された負の電荷が陽極近くにたまるため,陽極表面の電界が最も高くなることがわかった。陽極付近の負の電荷を中和するために,陽極からは断続的な正の電荷集団の注入がおこる。このため,絶縁体内部の電界は一定値以下に抑えられることがわかった。電極界面近くでの電離を考慮したシミュレーションにより,電極からの断続的な電荷集団の注入を再現できることを明らかにした。

概要 (英文)

SPACE CHARGE DISTRIBUTION WAS MEASURED BY APPLYING MORE THAN 1 MV/CM TO 3-MM THICK XLPE CABLE INSULATION. A NEW IMPROVED CONVENTIONAL PULSE ELECTRO-ACOUSTIC METHOD WAS DEVELOPED TO MEASURE SPACE CHARGE BY APPLYING HIGH VOLTAGE TO CABLES. AT HIGH FIELDS,HETERO-CHARGES FORMED SOON AFTER VOLTAGE APPLICATION,FOLLOWED BY NEGATIVE CHARGE INJECTION FROM THE CATHODE. THEN,INTERMITTENT INJECTION OF CHARGEPACKETS FROM THE ANODE OCCURRED. THE SPACE CHARGE DISTRIBUTION CHANGEDWITHOUT STABILIZING. A SIMULATION WAS PERFORMED BY ASSUMING HYSTERESISOF THE ANODE INJECTION CHARACTERISTICS. THE EXPERIMENTAL RESULTS WERE REPRODUCED QUALITATIVELY BY THE SIMULATION.

報告書年度

1993

発行年月

1994/05/01

報告者

担当氏名所属

穂積 直裕

横須賀研究所電力部絶縁材料グループ

鈴木 寛

横須賀研究所電力部絶縁材料グループ

岡本 達希

横須賀研究所電力部絶縁材料グループ

渡辺 和夫

藤倉電線(株)

渡辺 明年

藤倉電線(株)

キーワード

和文英文
直流ケーブル DC CABLE
架橋ポリエチレン絶縁 XLPE INSULATION
空間電荷 SPACE CHARGE
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