電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W92044

タイトル(和文)

溶融炭酸塩の濡れ性評価-Au電極に対する濡れ高さの検討-

タイトル(英文)

EVALUATION OF WETTABILITY OF MOLTEN CARBONATE -HEIGHT OF MENISCUS ON GOLD ELECTRODE-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

液体電解質型の燃料電池においてその性能に深く影響する電解質液と構成材料との濡れ性についてその基本的特性を明らかにするため,溶融炭酸塩に対して安定なAu(金)を対象として,濡れ性の指標の一つである濡れ高さについて測定・検討し,以下の成果を得た。(1)電解質中に部分浸漬したAu薄板電極を用いて電極表面に対して電解質が形成する濡れ高さを測定した。濡れ高さは開路電圧近傍で最も低く,これより電位がずれるほど高くなった。(2)温度を変えて(600~700度)測定した結果,濡れ高さは高温下で上昇し,計算される接触角(*1)も低下して濡れ性が増すことが明かとなった。(3)高温下では電気二重層容量が増大していることが明らかとなり,特異吸着しているイオン種も温度によって異なっていることが示唆された。

概要 (英文)

THE WETTABILITY OF THE LIQUID ELECTROLYTE ONSTRUCTURAL MATERIALS GREATLY AFFECTS FUEL CELL PERFORMANCE IN LIQUID-ELECTROLYTE FUEL CELLS. TO CLARIFY THE BASIC CHARACTERISTICS OF WETTABILITY,THE WETTING HEIGHT OF MOLTEN CARBONATE ON THE GOLD ELECTRODE WAS MEASURED. (1)THE HEIGHT HAS A MINIMUM POINT NEAR THE OPEN CIRCUIT POTENTIAL,AND INCREASES WITH INCREASED POTENTIAL. (2)CHANGING THE TEMPERATURE (600-700 DEGREE) INCREASES THE WETTING HEIGHT,AND DECREASES THE CALCULATED WETTING ANGLE. CLEARLY,THE DOUBLE-LAYER CAPACITY INCREASES WITH TEMPERATURE. IT IS SUGGESTED THAT SPECIFIC ADSORBED ION SPECIES DIFFER FROM TEMPERATURE TO TEMPERATURE.

報告書年度

1992

発行年月

1993/07/01

報告者

担当氏名所属

渡辺 隆夫

横須賀研究所エネルギー部燃料電池研究室

J.R.Selman

イリノイ工科大学

キーワード

和文英文
溶融炭酸塩 MOLTEN CARBONATE
濡れ性 WETTABILITY
電気化学 ELECTROCHEMISTRY
燃料電池 FUEL CELL
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