電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W92020

タイトル(和文)

油入変圧器の絶縁異常診断法の検討

タイトル(英文)

Study on Diagnostic Techniques for Insulation Deterioration in Oil Transformer

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

実使用実績を持つ油入変圧器(3相、28.5kV/6.9kV、3000kVA)の長期課電試験を実施し、絶縁劣化によって発生する部分放電の各種検出法の検討および絶縁破壞の部分放電における前駆現象を調査した。主な結果は以下の通りである。1)部分放電検出用センサは2種類の高周波変流器とアンテナおよびAEセンサである。高周波変流器およびアンテナは同程度の性能を有し、またその信号を周波数分析することにより100pC以上の部分放電を精度よく検出することができた。2)供試変圧器は定格電圧の6倍の電圧を印加してから約1ケ月後に絶縁破壊を起こした。絶縁破壊直前の部分放電測定結果より、数100pC程度の部分放電が連続して発生しかつ増加傾向を示す場合、絶縁破壊に至る可能性が有ることを明らかにした。

概要 (英文)

The detection of partial discharge is the most rational to diognose the insulation of a transformer from outside.So,long term applied voltage test on a oil-immarced power transformer of 28.5kV,3000kVA was enforced under the natural conditions.The main results are as follows;1)2 kinds of high frequency current transformers(HFCT) and antennas,and an AE sensor were used to detected internal partial discharge on a tested transformer.HFCT and antenna had the performance of same degree,and showed the good results.Also,the backgroud noise could be removed by frequency analyzing the signal of sensors.2)A tested transformer that 6 times of rating voltage were added caused breakdown about a month later.The phenomenon immediately befor breakdown was confirmed that partial discharge more than 100pC occurs continuasly and increase furthermore.

報告書年度

1992

発行年月

1993/10

報告者

担当氏名所属

高橋 毅

横須賀研究所電力部新素材研究室

門 裕之

横須賀研究所電力部新素材研究室

穂積 直裕

横須賀研究所電力部新地中化研究室

泉 邦和

横須賀研究所電力部新素材研究室

堀 勲

高岳製作所

永谷 尚紀

高岳製作所

キーワード

和文英文
変圧器 Transformer
劣化 Deterioration
部分放電 Partial Discharge
診断 Diagnos
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