電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W91043

タイトル(和文)

溶融炭酸塩型燃料電池の耐久試験第2報寿命改善の検討

タイトル(英文)

ENDURANCE TEST OF MOLTEN CARBONATE FUEL CELLSTUDY OF ENDURANCE IMPROVEMENT FOR MCFC

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

溶融炭酸塩型燃料電池を実用化するためには,長寿命の電池を開発することが必要である。先に実施した常圧1kW級スックの耐久性評価では,セパレータの腐食により寿命の1つの指標である電圧低下速度は5%/1000時間とかなり大きかった。今回,セパレータにアルミコーティング処理をした改良1kW級スタックおよび小型単セルの耐久性評価を行い,以下が明らかとなった。(1)改良した1kW級スタックを実用条件である燃料利用率80%で約1300時間運転した結果,電圧低下速度は約2%/1000時間と前回の半分以下に低減でき,耐食処理の有効性が検証された。(2)常圧小型単セルを用いて,4000時間に及ぶ耐久性試験を行い,電圧低下要因を定性的に分析した結果,ガスリークがない場合の電圧低下の約7割は電解質ロス等による内部抵抗の増加に起因していることがわかった。

概要 (英文)

TO COMMERCIALIZE MCFC POWER PLANTS,IT IS IMPORTANT TO DEVELOP LONG-LIFE CELLS. A 1-KW CLASS STACK HAS BEEN TESTED AT ATMOSPHERIC PRESSURE. THE VOLTAGE DEGRADATION RATIO WAS 5%/1000H. THIS HIGH VALUE WAS CAUSED BY CORROSION AT SEPARATOR PLATES. THIS REPORT DESCRIBES THE TEST RESULTS FOR A 1-KW CLASS STACK AND SINGLE CELLS WITH SEPARATORS COATED BY ALUMINUM FILM. (1)THE 1-KW CLASS STACK WAS OPERATED FOR 1300H AT 80% FUEL UTILIZATION. THE DEGRADATION RATIO WAS ABOUT 2%/1000H. THIS VALUE IS LESS THAN HALF THAT OF THE PREVIOUS 1-KW CLASS STACK. ALUMINUM COATING ON SEPARATOR PLATES CAN PREVENT CORROSION. (2)FOUR SINGLE CELLS WERE OPERATED FOR 4000H AT ATMOSPHERIC PRESSURE TO CLARIFY THE CAUSE OF PERFORMANCE DEGRADATION. ABOUT 70% OF THE PERFORMACE DEGRADATION WAS CAUSED BY INTERNAL RESISTANCE INCREMENTS WITH NO GAS LEAKAGE.

報告書年度

1991

発行年月

1992/07/01

報告者

担当氏名所属

麦倉 良啓

横須賀研究所エネルギー部燃料電池研究室

渡辺 隆夫

横須賀研究所エネルギー部燃料電池研究室

伊崎 慶之

横須賀研究所エネルギー部燃料電池研究室

キーワード

和文英文
溶融炭酸塩型燃料電池 MOLTEN CARBONATE FUEL CELL
性能低下 PERFORMANCE DEGRADATION
ガスクロスリーク GAS CROSS LEAKAGE
アルミコーティング ALUMINUM COATING
寿命改善 IMPROVEMENT OF CELL LIFE
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