電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W90041

タイトル(和文)

配電用CVケーブル絶縁劣化診断エキスパートシステム-プロトタイプの開発-

タイトル(英文)

PROTOTYPE OF EXPERT SYSTEM FOR 6.6-KV XLPE CABLE INSULATION DIAGNOSIS

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

開発された配電用CVケーブルの劣化診断寿命予測エキスパートシステムのプロトタイプは以下の特徴を有している。パーソナルコンピュータにて動作可能で,マニュアルがなくても画面上の指示に従って入力をすると自然に結果が得られるように操作性の高いユーザーインターフェースを実現した。tanδ値とケーブル長さの関係が対数正規分布関数に従っているという実験事実に基づいて,長尺ケーブルのtanδを長さにより補正するアルゴリズムを開発し,劣化推定精度の向上を試みた。複数の劣化診断パラメータ(例えばtanδ,直流洩れ電流,直流分など)が入力された場合の劣化診断精度を高めるアルゴリズムをファジィ推論で実現した。布設環境,負荷状況などの数値化しにくい情報もファジー推論機構の一部として取り入れた。また,統計的な考え方に基づき,現場計測データの経時変化から対象ケーブル固有の劣化曲線を推定し,従来よりきめ細かな残存寿命を

概要 (英文)

WE DEVELOPED AN EXPERT SYSTEM FOR DIAGNOSINGINSULATION DEGRADATION OF XLPE DISTRIBUTION POWER CABLES. THE EXPERT SYSTEM RUNS ON A PERSONAL COMPUTER AND ALLOWS MENU-DRIVEN OPERATIONS. BECAUSE THE LOSS-TANGENT OF AN XLPE DISTRIBUTION CABLE CAN BE EXPRESSED AS A FUNCTION OF ITS LENGTH,AN ALGORITHM WAS DEVELOPED TO CORRECT THE LOSS-TANGENT VALUE OF A LONG CABLE. MULTIPLE DIAGNOTIC PARAMETERS SUCH ASLOSS-TANGENT,DC LEAKAGE CURRENT AND DC COMPONENTS CAN BE TREATED SIMULTANEOUSLY USING FUZZY INFERENCE. NON-PARAMETRIC INFORMATION SUCH AS INSTALLATION CONDITIONS AND LOAD CONDITIONS ARE TAKEN INTO ACCOUNT AS FUZZY PARAMETERS TO INCREASE ESTIMATION RELIABILITY. BASED ON STATISTICAL CONSIDERATION,AN ALGORITHM THAT CAN ESTIMATE THE REMAINING LIFE OF XLPE DISTRIBUTION POWER CABLES FROM TEMPORAL CHANGES OF DIAGNOSTIC PARAMETERS IS PROPOSED.

報告書年度

1990

発行年月

1991/06/01

報告者

担当氏名所属

岡本 達希

横須賀研究所電力部新地中化研究室

穂積 直裕

横須賀研究所電力部新地中化研究室

キーワード

和文英文
エキスパートシステム EXPERT SYSTEM
CVケーブル XLPE POWER CABLE
劣化診断 INSULATION DIAGNOSIS
ファジー推論 FUZZY INFERENCE
水トリー WATER TREE
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