電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W90012

タイトル(和文)

加熱用プラズマトーチの大電流化

タイトル(英文)

UPGRADING CURRENT CAPABILITY OF PLASMA TORCHFOR HEATING

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

新日本製鐵株式會社で開発した7kA級プラズマトーチを用いて,10kA級のアークプラズマを発生させ,10kA級プラズマトーチの開発に目途をつけることができた。得られた結果は,以下の通り。(1)陰極は,10kA級の運転で発生する熱応力に耐える。(2)小電流で損耗量の少なかった酸化ランタン入りタングステンは,大電流域では,酸化トリウム入りタングステンに比べ,優位性は認められなかった。(3)陰極背面では,10**4~10**5W・m-2・K-1と高い熱伝達係数が達成されていることを確認した。(4)陰極点の形成状況はアーク電流により著しく変化し,陰極点面積はほぼ電流に比例して増加した。(5)10kA級プラズマトーチの実用化にあたっては,プラズマトーチの陰極の長寿命化が課題である。

概要 (英文)

A 10-K A CLASS ARC PLASMA COULD BE GENERATEDUSING THE HIGH-POWER PLASMA TORCH DEVELOPED BY NIPPON STEEL CORPORATION. THE TECHNICAL PROSPECTS FOR DEVELOPING A 10-KA CLASS PLASMA TORCH WERE INVESTIGATED. THE MAIN RESULTS ARE AS FOLLOWS: (1)THE CATHODE WITHSTOOD THE THERMAL STRESS THAT OCCURRED EVEN AT 10-KA OPERATION. (2)ALTHOUGH THE LA2O3-W ELECTRODE EROSION RATE WAS LESS THAN THAT OF AN THO2-W ELECTRODE UNDER LOW-CURRENT CONDITIONS (SEVERAL HUNDRED AMPERES),THE LA2O3-W ELECTRODE WAS NOT SUPERIOR AT KA-CLASS OPERATION. (3)THE HEAT TRANSFER COEFFICIENT AT THE REAR SURFACE OF CATHODE WAS AS HIGH AS 10**4 10**5 W・M-2・K-1 AND THE TOTAL AREA OF THE CATHODE SPOTS INCREASED DIRECTLY IN PROPORTION TO THE CURRENT. (4)AN IMPORTANT SUBJECT IN PRACTICAL USE OF A 10-KA CLASS PLASMA TORCH IS ENHANCEMENT OF THE CATHODE LIFE.

報告書年度

1990

発行年月

1991/02/01

報告者

担当氏名所属

天川 正士

横須賀研究所電力部大電流研究室

足立 和郎

横須賀研究所電力部大電流研究室

安井 晋示

横須賀研究所電力部大電流研究室

渋谷 正豊

横須賀研究所電力部大電流研究室

葛間 泰邦

横須賀研究所電力部大電流研究室

千野 孝

横須賀研究所電力部大電流研究室

関口 輝一

横須賀研究所電力部大電流研究室

キーワード

和文英文
大容量プラズマトーチ HIGH-POWER PLASMA TORCH
移行形 TRANSFERRED TYPE
タングステン電極 TUNGSTEN ELECTRODE
アークプラズマ ARC PLSAMA
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry