電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W90004

タイトル(和文)

溶融炭酸塩型燃料電池小型単セルの加圧運転特性-加圧時における性能向上飽和現象の原因と対策-

タイトル(英文)

PRESSURIZED TEST OF MCFC SINGLE CELL -PERFORMANCE SATURATION PHENOMENA AT ELEVATED OPERATION PRESSURE-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)の実用化に当たっては,高効率化及びコンパクト化の観点から加圧条件下で運転することが望ましい。しかし,当研究所ではこれまでに,加圧による電池の性能向上が運転圧力を高めるに従い飽和してくることを確認している。本報告では,飽和現象の原因と対策を明らかとした。(1)加圧時における性能向上の飽和現象は,高圧になるほど起こるメタン生成によって,発電に有効な燃料ガス中の水素が消費されることに原因があることを立証した。(2)メタン生成の抑制には,燃料ガス中への窒素ガスまたは水蒸気の添加が有効である。MCFCの高圧運転による高性能化は,この燃料ガス組成の調整によって可能であることを確認した。

概要 (英文)

TO BUILD A PRACTICAL MOLTEN CARBONATE FUEL CELL (MCFC) POWER PLANT,IT IS NECESSARY TO OPERATE THE MCFC UNDER PRESSURIZED CONDITIONS TO ACHIEVE A HIGH EFFICICEINCY AT LOW COST. WE HAVE FOUND THAT THE PERFORMANCE IMPROVEMENT CAUSED BY PRESSURIZED OPERATION BECOMES SATURATED AS THE PRESSURE INCREASES. THIS REPORT DESCRIBES THE PERFORMANCE SATURATION CAUSES AND CONTERMEASURES. (1)SATURATION IS CAUSEDBY CONSUMPTION OF HYDROGEN IN THE FUEL GAS BY GENERATION OF METHANE. (2)TO SUPPRESS METHANATION,NITROGEN OR STEAM SHOULD BE ADDED TO THE FUELGAS WHICH IMPROVES THE MCFC PERFORMANCE UNDER PRESSURIZED OPERATION.

報告書年度

1990

発行年月

1990/08/01

報告者

担当氏名所属

島津 謙二

横須賀研究所エネルギー部燃料電池研究室

麦倉 良啓

横須賀研究所エネルギー部燃料電池研究室

渡辺 隆夫

横須賀研究所エネルギー部燃料電池研究室

伊崎 慶之

横須賀研究所エネルギー部燃料電池研究室

阿部 俊夫

横須賀研究所エネルギー部燃料電池研究室

キーワード

和文英文
燃料電池 FUEL CELL
溶融炭酸塩 MOLTEN CARBONATE
加圧運転 PRESSURIZED OPERATION
メタン METHANE
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry