電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W89021

タイトル(和文)

溶融炭酸塩型燃料電池の耐久試験-第1報,常圧1kW級スタック(燃料利用率60%)の連続試験-

タイトル(英文)

ENDURANCE TEST OF MOLTEN-CARBONATE FUEL CELL

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

溶融炭酸塩型燃料電池の耐久性を検討するために,1kW級スタックを試作して燃料利用率60%における連続試験を実施した。(1)スタックは1kWの定格出力を達成し,通算発電時間で約1,500時間運転した。スタックを構成する12個のセル電圧は,比較的にバラツキの少ない性能を得た。(2)スタックの電池効率(エネルギー変換効率)は,燃料利用率の増加とともに向上し,燃料利用率80%で電池効率約44%(LHV基準)が得られた。(3)スタックのセル電圧低下率は,ムーンライト計画の目標値(8mV/1000h)を満足していたセルもあったが,スタック平均では約5倍と大きな値となった。その原因は,ガスクロスオーバーによる燃料極の酸化であることが明らかとなった。

概要 (英文)

THE AUTHORS CARRIED OUT AN ENDURANCE TEST ONA 1-KW MCFC STACK UNDER 60% FUEL UTILIZATION. (1)THE STACK SHOWED THE RATED OUTPUT POWER,AND ATTAINED 1500 HOURS OF TOTAL OPERATION. THE VOLTAGE DEVIATION OF THE 12 CELLS REMAINED SMALL. (2)THE ENERGY CONVERSION EFFICIENCY OF THE STACK INCREASED WITH THE FUEL UTILIZATION. THE EFFICIENCY BASED ON A LOW HAT VALUE WAS 44% AT 80% FUEL UTILIZATION. (3)THE AVERAGE CELL VOLTAGE DECAY RATE WAS FIVE TIMES BIGGER THAN THE TARGET VALUE FOR THE MOON LIGHT PROJECT(8 MV/1000 H)DESPITE THE ATTAINMENT OF SOME CELLS. POST-TEST ANALYSIS CLARIFIED THAT ANODE OXIDIZATION WITH GAS CROSS-OVER CAUSED THE BIG DECAY RATE.

報告書年度

1989

発行年月

1990/12/01

報告者

担当氏名所属

早坂 孝雄

横須賀研究所エネルギー部燃料電池研究室

渡辺 隆夫

横須賀研究所エネルギー部燃料電池研究室

伊崎 慶之

横須賀研究所エネルギー部燃料電池研究室

麦倉 良啓

横須賀研究所エネルギー部燃料電池研究室

阿部 俊夫

横須賀研究所エネルギー部燃料電池研究室

浜松 照秀

横須賀研究所エネルギー部複合発電研究室

石川 浩

横須賀研究所エネルギー部燃焼技術研究室

キーワード

和文英文
燃料電池 FUEL CELL
溶融炭酸塩 MOLTEN CARBONATE
スタック STACK
耐久性 ENDURANCE
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