電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W03008

タイトル(和文)

ジルカロイ-2被覆管材の高燃焼度時延性低下機構のミクロ組織学的解明

タイトル(英文)

Microstructures of High Burnup Zircaloy-2 Cladding Material

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

高燃焼度時BWR燃料被覆管の延性低下の原因をミクロ組織学的に明らかにするために,ジルカロイ-2被覆管のプレナム部,燃焼度30GWd/t相当部および燃焼度60GWd/t相当部の電子顕微鏡観察を行った。a成分転位,水素化物,金属間化合物はすべての燃焼度で観察されるが,燃焼度の違いによる顕著な差は認められなかった。また,c成分転位はプレナム部には観察されず,燃焼度30GWd/t相当部および燃焼度60GWd/t相当部で観察されるが,両燃焼度の間で顕著な差は認められなかった。したがって高燃焼度時の燃料被覆管の延性低下は直接的には損傷組織,水素化物および金属間化合物が原因ではないと考えられる。

概要 (英文)

Microstructure of high burnup zircaloy-2 fuel claddings irradiated in Ringhals No.1 reactor up to 60 GWd/t was examined by transmission electron microscope. a-componet dislocation loops, hydrides and intermetalics are observed in plenums, 30 GWd/t burnup specimens and 60 GWd/t burnup specimens. c-component dislocation loops are ovserved in 30 GWd/t burnup specimens and 60 GWd/t burnup specimens. The microstructures of radiation damage, hydrides and intermetalics in 30 GWd/t specimens and 60 GWd/t specimens are very similar. Then these features should not directly embrittle the high burnup fuel claddings.

報告書年度

2003

発行年月

2004/03

報告者

担当氏名所属

太田 丈児

横須賀研究所エネルギー材料部

山田 進

狛江研究所材料科学部

藤原 和俊

横須賀研究所エネルギー材料部

木下 幹康

狛江研究所原子力システム部

キーワード

和文英文
燃料被覆管 Fuel Cladding
ジルカロイ Zircaloy
高燃焼 High Burnup
脆化 Embrittlement
ミクロ組織 Microstructure
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