電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W01015

タイトル(和文)

油中改質炭の角取り球状化方式によるCWM製造

タイトル(英文)

CWM Production by Rounding Method in Upgraded Low Rank Coal

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

CWMのコスト低減のため低品位炭の利用が検討されていることから、改質コストのより安価な油中改質法で改質した低品位炭のCWM製造に、当所が開発した微粉炭の角取り球状化方式の適用を検討し、次の結果を得た。1)油中改質褐炭を角取り球状化方式でCWM製造したものは、従来の湿式ボールミルでCWMとしたものより8ポイント高濃度化できた。2)油中改質亜瀝青炭CWMではCWM実用の下限濃度とされる60%を超えた62%のものが得られ、さらに石炭内部の細孔を利用した脆化によってより一層の微粉砕が可能となることから、更なる高濃度化が図れる見通しを得た。3)油中改質低品位炭CWMは、改質コストが熱水乾燥改質より安価なため、単位発熱量当たりの燃料コストは熱水乾燥改質低品位炭CWMの約70%にコストダウンできる可能性が見出された。

概要 (英文)

In order to reduce the product cost of CWM, CWM was produced using several kinds of coal upgraded in oil. The results are summarized as follows.(1) For the brown coal upgraded in oil, the coal particle content of CWM by rounding method is higher than that of wet ball mill method by 8 points.(2) For the sub-bituminous coal upgraded in oil, the coal particle content of CWM reaches to 62%. This value is higher than the lower limit content (60%) in practical use of CWM. Furthermore, pulverized coals can be easily produced by the improved rounding method. Therefore, the production of higher coal particle content of CWM can be expected. (3) For the low lank coal upgraded in oil, the upgrading cost is cheaper than that of hot water daring. Therefore, the fuel cost per unit calorific value will probably reduce to 70% of that of CWM using low lank coal upgraded in hot water daring.

報告書年度

2001

発行年月

2002/04

報告者

担当氏名所属

小野 哲夫

横須賀研究所エネルギー化学部

重久卓夫

(株)神戸製鋼所 技術開発本部 石炭・エネルギープロジェクト室

キーワード

和文英文
低品位炭 Low-Rank Coal
改質炭 Upgraded Coal
高濃度石炭水スラリー Coal-Water Mixture
高品位CWM High-Quality CWM
低コストCWM Low-Cost CWM
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry