電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

W00004

タイトル(和文)

低レベル放射性雑固体廃棄物のプラズマ溶融固化体の核種閉じ込め性 --スラグ組成の影響--

タイトル(英文)

Chemical durability of solidified product of low-level radioactive miscellaneous solid wastes melted by thermal plasma heating- Effects of slag composition -

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

原子力発電所の商業運転や将来の廃止措置に伴って低レベル放射性雑固体廃棄物が発生する。これらを模擬した試料をプラズマ溶融して得たスラグについて、10℃の脱イオン水中で静的溶出試験を行った。スラグからの元素の溶出率の対数は、スラグの主要な構成酸化物であるSiO2、Al2O3、CaO、FeO、MgOのモル分率を用いた塩基度に対して線形に増加することを明らかにした。この結果から、雑固体廃棄物をプラズマ溶融して得られるスラグは、高レベルのガラス固化体の結果と比較して遜色の無い核種閉じ込め性を有していると判断した。

概要 (英文)

Low-level radioactive miscellaneous solid wastes are generated from commercial operation of nuclear power plants and will be generated from decommissioning of nuclear power plants in future. Static leaching tests were carried out in deionized water of 10 ℃ on slag obtained by thermal plasma melting of simulating wastes. It is found that logarithm of normalized elemental mass loss from the slag is proportional to the basicity represented by mole fractions of main structural oxides of the slag, such as SiO2, Al2O3, CaO, FeO and MgO. We judged from the above results that the slag obtained by thermal plasma melting of miscellaneous solid wastes can stabilize radio-nuclides in it by no means inferior to high level waste glasses.

報告書年度

2000

発行年月

2000/07

報告者

担当氏名所属

天川 正士

横須賀研究所電力部

安井 晋示

横須賀研究所電力部

足立 和郎

横須賀研究所電力部

古川 静枝

横須賀研究所電力部

キーワード

和文英文
プラズマ加熱 thermal plasma heating
溶出率 leaching rate
スラグ slag
塩基度 basicity
溶融固化体 solidified product
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