電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

V11054

タイトル(和文)

福島第一原子力発電所から放出された放射性物質の大気中輸送・沈着計算

タイトル(英文)

Atmospheric transport and deposition modeling of radioactive materials released from the Fukushima Daiichi nuclear power plant

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

大気質モデルCAMxに131I,134Cs,137Csとその壊変反応を組み込み,数値気象モデルWRFと組み合わせて放射性物質の大気中輸送・沈着モデルを構築した。東日本を含む範囲に適用して2011年3月を対象に再現計算を実施したところ,モデルは放射性物質の大気中濃度を良好に予測した。また,空間線量率の変動傾向をおおむね再現したが,地点や期間によっては大幅に過小となった。
非降水時に汚染気塊が通過した場合,モデルではそれ以前のレベルまで空間線量率が戻っていた。その原因として,粒子態放射性物質の乾性沈着速度が過小なことが挙げられた。

概要 (英文)

Atmospheric transport and deposition of three radioactive materials, I-131, Cs-134 and Cs-137, is simulated with air quality model CAMx drivedn by numerical meteorological model WRF. The model shows good performance for atmospheric concentrations of those three materials quantitatively and for air dose rates qualitatively. However, the model underestimates air dose rates right after the passage of polluted air masses during non-precipitation. It is likely caused by the modeled dry-depossition process of particles.

報告書年度

2011

発行年月

2012/05

報告者

担当氏名所属

速水 洋

環境科学研究所 大気・海洋環境領域

佐藤 歩

環境科学研究所 大気・海洋環境領域

津崎 昌東

環境科学研究所 環境リスク評価領域

嶋寺 光

環境科学研究所 大気・海洋環境領域

キーワード

和文英文
福島第一原子力発電所事故 Fukushima Daiichi Power Plant accident
放射性物質 radioactive materials
大気質モデル air quality model
数値気象モデル numerical meteorological model
輸送沈着 transport and deposition
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