電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

V11001

タイトル(和文)

森林における土壌侵食量評価のための林内雨運動エネルギーモデルの開発

タイトル(英文)

Development of raindrop kinetic energy model under canopy for the estimation of soil erosion in forest

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

森林域における雨滴浸食過程を明らかにするために、林内雨の降雨運動エネルギーを評価するモデルを開発した。針葉樹林(スギ、ヒノキ)および落葉広葉樹林(コナラ、ダケカンバ)内で得られた雨滴粒径分布の観測結果から、樹冠の隙間から落下する雨滴と、樹冠に衝突して飛散する雨滴および大径化して樹冠から滴下する雨滴の構成を明らかにしてモデルに組み込んだ。本モデルは、降雨時の雨滴粒径分布やなどを任意に設定できる構造で、雨滴毎の運動エネルギーの算出も可能であるため、森林における雨滴侵食の解析がより詳細にできるようになった。今後は、風速や傾斜、土壌被覆などの影響を評価し、実際の土壌浸食量との関係を明らかにする。

概要 (英文)

We developed new raindrops kinetic energy model under forest canopy to evaluate the process of the soil erosion in forest region. The model calculates the raindrop size distribution (DSD) above and beneath forest canopy based on Monte Carlo simulation. Fraction of the raindrops reached forest floor directly through canopy gaps and the raindrops dripped with large diameters that touched canopy once or more was determined from the observation for four types of forest; Hinoki cypress, Japanese cedar, Mountainous birch, Konara oak. The existence of raindrops that struck and splashed at canopy was revealed. Tree height, canopy depth, LAI and canopy openness, but not tree species, define raindrop size distribution and falling speed. The model can estimate the kinetic energy of each drop because it can generate the given DSD for typical rainfall event. The model makes the analysis of soil erosion in forest more precisely.

報告書年度

2011

発行年月

2011/11

報告者

担当氏名所属

中屋 耕

環境科学研究所 生物環境領域

若松 孝志

環境科学研究所 環境リスク評価領域

池田 英史

環境科学研究所 環境リスク評価領域

阿部 聖哉

環境科学研究所 生物環境領域

豊田 康嗣

地球工学研究所 流体科学領域

キーワード

和文英文
土壌侵食 Soil erosion
滴下 Drip
雨滴粒径分布 Raindrop size distribution
運動エネルギー Kinetic energy
樹冠 Forest canopy
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