電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)
報告書データベース 詳細情報
報告書番号
V09027
タイトル(和文)
水酸アパタイトによる溶存態有機物の除去性能評価-トリハロメタン生成源としての有機物の除去-
タイトル(英文)
Evaluation on removal of dissolved organic carbon by hydroxyapatite - Removal of organic substances as source of trihalomethane -
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
手賀沼に注ぐ大津川の河川水と4種類の水酸アパタイト(HAP)を用い、トリハロメタン(THM)生成源としての溶存態有機物(DOC)の除去性能について、バッチ式吸着実験の結果に基づき評価した。評価のための判断指標は①DOC濃度≦5mg/L、②THM濃度≦100μg/L(①、②は水道水水質基準)、③5.8≦pH≦8.6(③は水道水源法)に準拠した。その結果、当所で製造された水酸化カリウム-水熱合成アパタイト(K型HAP)を浄化材に適用することにより、試水のDOC濃度(10mg/L)を5mg/L未満に低減できることを明らかにした。また、水中のTHM濃度を100μg/L以下に除去するためには、試水中のDOC除去率およびDOCとTHM濃度の関係から、DOC濃度を6mg/L未満に低減すればよいことが判明した。さらに、DOCを除去した後の溶液(pH=11.6)は、溶液中に空気を曝気することにより、公共水域での水質目標値(pH=8.6)まで低減できることを確認した。
概要 (英文)
報告書年度
2009
発行年月
2010/05
報告者
担当 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|
主 |
佐伯 明義 |
環境科学研究所 環境リスク評価領域 |
共 |
安池 慎治 |
環境科学研究所 環境ソリューションセンター |
キーワード
和文 | 英文 |
---|---|
水酸アパタイト | Hydroxyapatite |
水質目標値 | water quality regulation |
溶存態有機物 | Dissolved Organic Carbon |
トリハロメタン | Trihalomethane |
浄化施設 | Treatment Facilities |