電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)
報告書データベース 詳細情報
報告書番号
V05016
タイトル(和文)
貯水池底泥堆積物の嫌気化予測モデルの開発
タイトル(英文)
Simulation model of anaerobic condition in reservoir sediments
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
ダム貯水池堆積物の質的な変化は、湖沼水や下流河川水質に及ぼす影響が懸念されるため、物理的な視点のみに加えて、化学的な視点からの検討が必要である。本研究では底泥堆積物の嫌気化過程に関する予測モデルを開発した。モデルは、底泥堆積物中の有機態窒素・リン、鉄、間隙水中の有機態窒素・リン、無機態窒素・リン、鉄、溶存酸素を予測するものである。既に実施したダム貯水池で採取した堆積物と湖水による水質・底質変化の追跡実験を対象にシミュレーションを行った。その結果、時間の経過とともに、堆積物中の有機態窒素・リンの減少や、間隙水中のアンモニア態窒素・リン酸態リンの増加、実験開始後の硝酸還元、および鉄還元の過程の進行を再現していることが認められた。本モデルと流動モデル、水質モデルを結合して用いることによって、実際の貯水池内での水の移動や、新生堆積物の影響も予測することが可能である。
概要 (英文)
Sediment quality changes in reservoir influence lower reaches river water quality. Therefore, already experimental study of water and sediment quality changes was done for 251~450 days using water and sediment in three reservoirs. In this study, sediment quality model which predicts changes of anaerobic conditions in a reservoir sediments was developed. This model predicts changes of nitrogen, phosphorus and iron in sediment and porewater. The experimental results were simulated by this model. The computational results show the changes of the characteristics of organic nitrogen and phosphorus, anmonium nitrogen, phosphate and reduction by nitrate nitrogen proceeds and reduction by iron.
報告書年度
2005
発行年月
2006/08
報告者
担当 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|
主 |
松梨 史郎 |
環境科学研究所環境ソリューションセンター |
共 |
今村 正裕 |
環境科学研究所化学環境領域 |
共 |
井野場 誠治 |
環境科学研究所環境ソリューションセンター |
キーワード
和文 | 英文 |
---|---|
貯水池 | reservoir |
堆砂 | reservoir sedimentation |
排砂 | sediment flushing |
水質 | water quality |
底質 | sediment quality |