電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U99078

タイトル(和文)

堆積物を用いた手賀沼の環境変遷の検討(その3) --堆積物中の重金属濃度変化から見た環境変遷--

タイトル(英文)

Investigation of environmental change in the sediment of Lake Tega(Part 3)-Environmental change detected by means of the concentration distributions of heavy metals -

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

手賀沼の堆積物中での重金属濃度,炭素・窒素濃度を調べることにより,手賀沼における人的影響の歴史を考察した.本手賀沼では,堆積物中の重金属濃度に深度変化が認められたが,下手賀沼の堆積物の重金属濃度は,深度方向に変化が認められず,堆積物の攪乱の影響を示していた.本手賀沼の重金属のうち,亜鉛や銅やクロムは堆積物中で深度変化を示した.カドミウム,鉄,マンガンには,深度変化が認められなかった. 堆積物の年代測定の結果によれば,本手賀沼の堆積物の重金属の深度変化は,経時的変化に読み替えることができる.本手賀沼の堆積物中の亜鉛,銅,クロムの濃度は,1950年代後半から増加しており,これは流域人口と工場の増加に対応しており生活排水や工場廃水の増加を反映しているものと考えられる.

概要 (英文)

The water quality of Lake Tega has been deteriorated in the last several decades. In this study, the concentration distribution of heavy metals, carbon and nitrogen in the sediment were measured to clarify the change of the environment around Lake Tega. The results showed that the concentrations of zinc, copper and chromium in Lake Hon-Tega sediment decreased with depth, whereas those of cadmium, iron and manganese did not change with depth. The vertical profiles of zinc, copper and chromium corresponded to the increase in the population and the number of factories around the lake by considering the age of the sediment. This indicates that the properties of the sediment were affected by the surrounding environment.

報告書年度

1999

発行年月

2000/08

報告者

担当氏名所属

濱田 崇臣

我孫子研究所地質部

本橋 哲郎

東京工業大学 (元)東京工業大学大学院総合理工学研究科修士学生

キーワード

和文英文
重金属 heavy metal
炭素/窒素濃度 carbon/nitrogen
水質変化 water quality change
湖沼堆積物 lake sediment
手賀沼 Lake Tega
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