電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U99068

タイトル(和文)

光ファイバ温度検層による水みち推定への適用性検討

タイトル(英文)

An Application of Fiber-Optic Temperature Measurement to Detecting Hydraulic Path

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

岩盤内地下水流れの分布を推定するためには、地下水の通り道である「水みち」の存在を把握する事が重要となる。また、地下の水みちを数少ないボーリング孔から見出すためには、ある程度の精度がある水みち検出技術が必要となる。光ファイバを用いて温度分布を連続的に精度よく測定する技術がある。これは、最小25cm毎のピッチで0.1℃の分解能を持つものである。本報告ではこの技術を、多くの割れ目を有する岩盤中に掘られたボーリング孔における、孔内温度計測に応用した。すなわち、孔内の水温を強制的に一定にしたのち、自然の水温に戻るまでの温度変化を経時的にモニタリングする、というものである。この結果、一時的に岩盤内の地下水温との温度差が生じた孔内において、水みちと考えられる箇所では他に先行した温度回復が見られた。この事から、光ファイバによる温度モニタリングは岩盤内の水みち検出に有効な手段となりうると考えられる。

概要 (英文)

For a presumption of a groundwater flow distribution in rock masses, it is important to detect an existence of hydraulic path, that is, a pathway in rock or a fracture. An extremely accurate measurement technology in borehole is needed to describe the spacial distribution of groundwater flow from a few borehole data. An optical fiber can make it possible that a linear temperature distribution is measured very precisely. A temperature resolution of this device is 0.1 ℃ at every 0.25m point of length. In this report, an optical fiber is installed in 200m deep borehole of fractured rock mass to take an accurate measurement of temperature distribution of the borehole. First, groundwater in the borehole is compelled to make a warmer/colder condition than the natural one. Secondly a distribution of groundwater temperature is monitored until the original condition. Then a temperature of the point where groundwater flows is recovered relatively quickly. So it is expected that the temperature monitoring with an optical fiber will be useful method for detecting a hydraulic path.

報告書年度

1999

発行年月

2000/05

報告者

担当氏名所属

末永 弘

我孫子研究所地質部

宮川 公雄

我孫子研究所地質部

中川 加明一郎

我孫子研究所地質部

Martin Schreck

- 我孫子研究所 地質部

西垣 誠

岡山大学 環境理工学部環境デザイン工学科

キーワード

和文英文
光ファイバ Optical Fiber
ボーリング孔 Borehole
温度検層 Temperature Logging
水みち Hydraulic Path
割れ目 Fracture
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