電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U98020

タイトル(和文)

環状流路の誘導型電磁ポンプの圧力脈動とその低減方策

タイトル(英文)

Pressure Pulsation and Its Reduction in Annular Linear Induction Pump

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

環状流路の誘導型電磁ポンプを用いて圧力脈動のナトリウム試験とその低減方策をとり入れた試験を実施した。また当所が開発した電磁流体解析コードによる解析によって圧力脈動の原因を検討するとともに、解析結果と実験結果の比較を行った。その結果、以下の成果を得た。 (1) 圧力脈動のナトリウム試験を行った結果、圧力脈動の振幅は運転周波数の低下によっ て増大し、ポンプのポール数の減少によっても増大することがわかった。さらに、電 磁流体解析によって圧力脈動はポンプ端部の電磁力の乱れに起因して発生することが わかった。 (2) コイルの巻き数を端部向かって線形的に減らす線形グレーディングをとり入れた試験 を行った結果、線形グレーディングは圧力脈動の低減に有効であることが示された。 (3) 線形グレーディングによってポンプ効率が向上することが試験により確認できた。 (4) 圧力脈動の試験結果は解析結果とほぼ一致し、両者の整合性が確認できた。

概要 (英文)

A sodium test was carried out to measure the double-supply-frequency pressurepulsation arising in an annular linear induction pump. The obtained result shows thatthe amplitude of the pressure pulsation increases with decreasing supply frequency and/or decreasing number of poles. The pressure pulsation was analyzed numerically by using a magnetohydrodynamiccomputer code developed by CRIEPI. The numerical result reveals that the pressure pulsation comes from a disturbance of the electromagnetic force occurring near the stator ends. Additional tests including a linear grading of coil winding were fulfilled. As a result,it is confirmed that the linear grading is an effective way to reduce the pressure pulsation. In addition, it is found that the linear grading improves the pump efficiency. The numerical result of the pressure pulsation agrees with the experimental result,which demonstrates the consistency of both results.

報告書年度

1998

発行年月

1999/02

報告者

担当氏名所属

荒関 英夫

我孫子研究所水理部

キーワード

和文英文
電磁ポンプ electromagnetic pump
圧力脈動 pressure pulsation
電磁流体解析 magnetohydrodynamic analysis
ナトリウム試験 sodium test
高速増殖炉 fast breeder reactor
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