電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U96023

タイトル(和文)

ESR法による断層最新活動年代測定法の適用性検討(2)-加熱・人工放射線照射実験に基づく石英のESR信号のゼロセット認定法-

タイトル(英文)

APPLICABILIRY OF FAULT DATING BY ESR METHOD(2):RECOGNITION OF COMPLETE RESETTING OF ESR SIGNALS IN QUARTZ GUARTS GRAINS BASED ON ISOCHRONAL AND ARTIFICIAL IRRADIATION EXPERIMENTS

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

石英を用いた等時加熱・人工放射線照射実験と断層ガウジ中の石英のESR測定からESR断層年代測定法の新しい可能性を示した。実験によれば,E信号が飽和している石英が熱を受けた後に人工放射線照射によりE’信号が増加が認められるとき,その石英のTi信号は加熱時にゼロセットされたものと見做すことができる。有馬-高槻構造線におけるESR測定結果は,実験から予想される結果の範囲にあったが,既存研究の結果とは矛盾した。この矛盾は,既存研究において,不適切な条件下で未知の信号とE’信号を混同して検出していたことによる。この未知の信号は,従来のESR年代測定結果よりも若いESR年代を与えると考えられ,ESR法による断層年代測定に新しい可能性を与えてくれる。

概要 (英文)

ISOCHRONAL THERMAL ANNEALING AND ARTIFICIAL IRRADIATION EXPERIMENTS,AND ESR MEASUREMENTS OF QUARTZ GRAINS IN FAULT GOUGES SHOW A NEW POSSIBILITY OF ESR FAULT DATING.THE INCREASE IN THE ESIGNAL BY ARTIFICIAL IRRADIATION INDICATES COMPLETE ZEROING OF THE TI SIGNAL AT HEATING WHEN THE E SIGNAL OF THE HOST ROCK IS STURATED BEFOREHEATING.ESR MEASUREMENTS OF QUARTZ GRAINS IN FAULT GOUGES OF THE ARIMA-TAKATSUKI TECTONIC LINE(ATTL)AGREE WITH THE RESULTS OF THE EXPERIMENT,BUT ARE INCONSISTENT WITH PREVIOUS ATTL STUDIES.THIS INCONSISTENCY IS DUE TO CONFUSIONG OF AN UNIDENTIFIED SIGNAL WITH THE E,SIGNAL UNDER UNSUITABLE MICROWAVE POWER CONDITIONS OF ESR MEASUREMENTS IN PREVIOUS STUDIES.THIS UNIDENTIFIED SIGNAL OPENS UP THE POSSIBILITY OF ESR FAULT DATING,BECAUSE IT MAY GIVE A MUCH YOUNGER ESR AGE.

報告書年度

1996

発行年月

1997/01/01

報告者

担当氏名所属

幡谷 竜太

我孫子研究所地質部

田中 和広

我孫子研究所地質部

キーワード

和文英文
ESR ESR
年代測定 DATING
石英 GUARTS
断層 FAULT
断層ガウジ FAULT GOUGE
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