電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)
報告書データベース 詳細情報
報告書番号
U96006
タイトル(和文)
液体トレーサーによる不連続性岩盤中の浸透経路の評価
タイトル(英文)
SEEPAGE PATHS THROUGH DISCONTINUOUS ROCK MASS BY LIQUID TRACER TEST
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
不連続面の分布する岩盤中の浸透経路の調査と評価手法の確立が望まれている。ここでは定量可能な液体トレーサー試験と,移流拡散解析により浸透経路に関して以下の結果を得た。(1)原位置における定量可能な液体トレーサー試験結果から,空洞回りの不連続面などによって形成される選択的な経路が存在することを明らかにした。(2)実験結果の数値解析的な検討では,不連続面内の浸透流れと直交する方向の移流拡散の影響は大きくないことが分かった。(3)移流拡散解析モデルにおいて既存の不連続面やゆるみにより形成される浸透経路を考慮することにより,浸出点における液体トレーサー濃度の経時変化が定量的に評価できることが分かった。以上より,岩盤内に選択的な浸透経路が存在することが定量的に明らかにできた。
概要 (英文)
WE NEED METHODS FOR EVALUATING SEEPAGE PATHSIN DISCONTINUOUS ROCK MASSES.A QUANTIFIABLE IN-SITU LIQUID TRACER TESTAND ADVECTION DIFFUSION ANASYSIS GAVE THE FOLLOWING RESULTS. (1)SEEPAGE PATHS ARE FORMED BY DISCONTINUITIES NEAR EXCAVATION SURFACES. (2)THE EFFECT OF DIFFUSION PERPENDICULAR TO THE SEEPAGE THROUGH DISCONTINUITIES IS SMALL. (3)THE CONCENTRATION OF A TRACER AT THE OUTLET OF SEEPAGE PATHS CAN BE SIMULATED BY CONSIDERING THE DISCONTINUITIES AND DISTURBED ZONE IN A TRANSPORT DIFFUSION MODEL.
報告書年度
1996
発行年月
1996/07/01
報告者
担当 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|
主 |
池川 洋二郎 |
我孫子研究所地質地盤部岩盤グループ |
共 |
志田原 巧 |
我孫子研究所地質地盤部応用地質グループ |
共 |
中川 加明一郎 |
我孫子研究所地質地盤部岩盤グループ |
共 |
日比野 敏 |
我孫子研究所 |
キーワード
和文 | 英文 |
---|---|
トレーサー試験 | TRACER TEST |
不連続性岩盤 | DISCONTINUOUS ROCK MASS |
浸透経路 | SEEPAGE PATH |
移流拡散解析 | TRANSPORT DIFFUSION ANALYSIS |
圧縮空気貯蔵 | COMPRESSED-AIR ENERGY STORAGE |