電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)
報告書データベース 詳細情報
報告書番号
U93066
タイトル(和文)
線型破壊力学の手法を用いたコンクリートのひびわれ進展解析
タイトル(英文)
CRACK PROPAGATION ANALYSIS OF CONCRETE BASEDON LINEAR ELASTIC FRACTURE MECHANICS
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
コンクリートのひびわれ進展挙動を合理的に評価するために破壊力学の理論をとりとれようとする試みが盛んである。本報告は,コンクリートのひびわれ進展解析プログラムを開発することを目的として実施したものである。線形破壊力学の理論を取り入れた2次元FEM解析プログラムを作成し,その適用性を2つの解析ケースについて検討した。結果を要約すると次の通りである。切欠きを持つ大型無筋コンクリート試験体のひびわれ進展挙動を解析した結果,限界応力拡大係数を適切に定めることにより,精度良く荷重一変位曲線やひびわれ進展経路を模擬できることが明らかとなった。又,コンクリートはりの曲げ試験解析結果からは,曲げ強度が試験体の寸法に依存するという,いわゆる寸法効果を表現できることが明らかとなり,本解析法の有効性が検証された。
概要 (英文)
STRUCTURAL ANALYSIS USING FRACTURE MECHANICSIS EXPECTED TO BE USEFUL IN ESTIMATING THE SIZE EFFECT ON THE STRENGTHOF CONCRETE MEMBERS TO SIMULATE CRACK PROPAGATION IN CONCRETE. AN FEM ANALYSIS PROGRAM BASED ON LINEAR ELASTIC FRACTURE MECHANICS WAS DEVELOPED AND ITS APPLICABILITY WAS INVESTIGATED. THE MAIN CONCLUSIONS ARE AS FOLLOWS: (1)THE SUGGESTED ANALYSIS WELL SIMULATES THE LOAD-DISPLACEMENTRELATION OF LARGE CONCRETE SPECIMENS WITH A NOTCH AT THE MID-HEIGHT. (2)THE LOAD-DISPLACEMENT CURVE ESTIMATED BY THE SUGGESTED ANALYSIS IS INFLUECED BY THE FRACTURE TOUGHNESS VALUE OF CONCRETE. (3)THE SUGGESTED ANALYSIS CAN EVALUATE THE SIZE EFFECT ON THE MODULUS OF RUPTURE OF PLAINCONCRETE.
報告書年度
1993
発行年月
1993/06
報告者
担当 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|
主 |
石田 博彰 |
我孫子研究所構造部建設材料グループ |
共 |
松村 卓郎 |
我孫子研究所構造部建設材料グループ |
共 |
河角 誠 |
我孫子研究所構造部建設材料グループ |
共 |
松井 淳 |
我孫子研究所構造部建設材料グループ |
キーワード
和文 | 英文 |
---|---|
線形破壊力学 | LINEAR ELASTIC FRACTURE MECHANICS |
有限要素解析 | FINTE ELEMENT ANALYSIS |
ひびわれ進展解析 | CRACK-PROPAGATION ANALYSIS |
コンクリート | CONCRETE |