電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U91045

タイトル(和文)

線状地中構造物の液状化対策の検討(その2)-締固め改良幅の設定方法の提案-

タイトル(英文)

INVESTIGATION OF COUNTERMEASURES TO LIQUEFACTION FOR UNDERGROUND PIPES (PART 2)-DESIGN METHOD FOR EFFECTIVE GROUND COMPACTION WIDTH-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

近年,ルートの制約などから地中線土木構造物をゆるい砂質地盤中に建設することが多くなってきている。このような砂質地盤は地震時に液状化しやすいので,浮き上がりの防止を目的として締固め工法などにより対策が講じられることが多い。しかし,地盤改良幅の設定方法等については,いまだ合理的な設計規準がない。本研究では模型実験により,(1)埋設管周辺部の水圧比を0.5~0.7程度に抑えるように締固め幅を設ければ,埋設管の浮き上がりをかなり小さくできること,(2)上向き浸透流による埋設管の浮き上がりに対して,締固めはその浮き上がり量を抑制する効果があること,などを明らかにした。さらに浸透流解析により地震動により生じる管周辺地盤の水圧比を推定するための図表を作成し,浮き上がりを防止するために必要な締固めによる改良幅の設計方法を示した。

概要 (英文)

SOIL COMPACTION IS OFTEN USED AS A COUNTERMEASURE TO LIQUEFACTION WHEN UNDERGROUND PIPES ARE LAID IN LOOSE SANDY GROUND. BUT A DESIGN METHOD FOR DETERMINING A SUITABLE COMPACTION WIDTH HAS NOT BEEN ESTABLISHED YET. THIS REPORT DESCRIBES A RATIONAL DESIGN METHOD BASED ON MODEL TESTS AND SEEPAGE-FLOW ANALYSES BASED ON TO DETERMINE THE COMPACTION WIDTH TO PREVENT PIPE UPLIFT CAUSED BY LIQUEFACTION. THE FOLLOWING CONCLUSIONS WERE REACHED. (1)FROM MODEL SHOCK TESTS ,THEPIPE UPLIFT MOVEMENT CAUSED BY LIQUEFACTION IS ALMOST NEGLIGIBLE IF THE EXCESS PORE WATER PRESSURE RATIO AROUND THE PIPE IS BELOW 0.5 TO 0.7.(2)FROM SEEPAGE-FLOW TESTS, THE PIPE UPLIFT MOVEMENT IS SIGNIFICANTLY DEPENDENT ON THE SOIL DENSITY,INDICATING A SIGNIFICANT EFFECT OF SOIL COMPACTION ON SUPPERSSING UPLIFT. A RATIONAL DESIGN METHOD TO DETERMINE THE COMPACTION WIDTH IS PROPOSED. THE WIDTH DETERMINED BY THIS METHOD IS APPROXIMATELY ONE-HALF OF THAT DETERMINED BY THE CONVENTIONAL METHOD.

報告書年度

1991

発行年月

1991/12/01

報告者

担当氏名所属

小峯 秀雄

我孫子研究所立地部土質研究室

田中 幸久

我孫子研究所立地部土質研究室

大友 敬三

我孫子研究所耐震部耐震研究室

キーワード

和文英文
液状化 LIQUEFACTION
地中埋設管 UNDERGROUND PIPE
浮き上がり UPLIFT
地盤改良 GROUND IMPROVEMENT
模型実験 MODEL TEST
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