電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U88065

タイトル(和文)

鋳鉄キャスクの落下衝撃に対する健全性評価(その2)落下試験による脆性破壊評価

タイトル(英文)

INTEGRITY OF CAST-IRON CASK AGAINST FREE DROP IMPACT -PART(2) INVESTIGATION OF BRITTLE FAILURE BY DROP TEST

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本研究では,鋳鉄に対しては,一般に脆いという観念があるため,実物大の鋳鉄キャスクを用いて,鋳造時に発生の可能性がある巣を模擬した人工的な欠陥を導入した状態で,脆性破壊に対して厳しい条件となる低温下での落下試験を行った。試験体に導入した欠陥は,非破壊検査で検出可能な欠陥大きさ(10mm)の2倍の大きさを持つ半惰円形(幅120mm,深さ20mm)で,最大引張応力の発生する位置に導入した。落下試験後に,人工欠陥の先端を顕微鏡により検査した結果,クラックの発生はみられなかった。これより鋳鉄キャスクに,たとえ非破壊検査により容易に発見し得るような大きな欠陥が存在していてもクラックの進展はみられず,健全性を保持することが明らかとなった。

概要 (英文)

IN ORDER TO VERIFY THE INTEGRITYAF DUCTILE CAST IRON CASK AGAINST BRITTLE FAILURE DUE TO FREE DROP,DROP TESTS(9M DROP AND 1M DROP ON THE PIN) USING FULL SCALE CASKS WITH ARTIFICIAL FLAW AT THE POINT WHERE MAXIMUM TENSILE STRESS OCCURED, WERE CARRIED OUT AT LOW TEMPERATURE(-43DEGREE). TEST RESULTS OF 9M DROP SHOW THAT BRITTLE FAILURE DID NOT OCCUR AT THE TIPOF ARTIFICIAL FLAW. AND AS THE MAXIMUM TENSILE STRESS UNDER 1M DROP TEST WAS LOWER THAN UNDER THE 9M DROP TEST,IT SEEMED THAT THE CRACK DOES NOT OCCUR AGAINST FREE DROP IMPACT. FROM THESE TESTRESULTS,DUCTILE CAST IRON CASK ARE FOUND TO KEEP THEIR ITEGRITY AGAIST BRITTLE FAILURE.

報告書年度

1988

発行年月

1989/06/01

報告者

担当氏名所属

伊藤 千浩

我孫子研究所耐震構造部構造研究室

加藤 治

我孫子研究所耐震構造部構造研究室

白井 孝治

我孫子研究所耐震構造部構造研究室

キーワード

和文英文
鋳鉄 DUCTILE CAST IRON
脆性破壊 BRITTLE FAILURE
衝撃 IMPACT
キャスク CASK
人工欠陥 ARTIFICIAL FLAW
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