電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U88032

タイトル(和文)

スペーサによるゆるみ抑制発破工法の実験的検討

タイトル(英文)

MODEL EXPERIMENTS TO DEVELOP A NEW SMOOTH BLASTING USING A SPACER IN THE BOREHOLE.

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

新しいゆるみ抑制発破工法を開発するため,装薬孔にスペーサを挿入して亀裂の発生方向を制御する方法を模型実験により検討した。基礎実験の結果,スペーサの材質としては木などに比べ剛性の高い鋼や塩ビの方が適していること,形状としては鉛板の間にゴムを層状にはさみ込んで衝撃波の減衰をはかる形状のものが適当であることがわかった。そこで,鉛とゴムの互層からなる弧状の形状のものをふたつ合わせた互層双月形スペーサを作製し,スペーサの中央に瞬発電気雷管とペンスリットを装ていして発破を行った。発生した亀裂は,スペーサのない方向とこれに直交する2方向に卓越し,スペーサの挿入により発破の破砕効果に方向性をもたせることに成功した。しかし,実施工に用いるためには直交する2方向ではなく1方向に亀裂の発生を制御する必要があり,このための改良とより簡便で安価なスペーサの開発が今後の課題である。

概要 (英文)

SOME MODEL EXPERIMENTS WERE CARRIED OUT TO DEVELOP THE NEW SMOOTH BLATING IN WHICH CRACKS WERE MADE IN A DESIRABLE DIRECTION BY PUTTING A SPACER INTO A BOREHOLE. AFTER PRELIMINARY EXPERIMENTS,AN ARC-SHAPED SPACER PILED TWO LEAD PLATES AND TWO RUBBER PLATES ALTERNATELY WAS MADE. A CAP AND EXPLOSIVE WERE PUT BETWEEN THE TWO SPACERS,AND THEY WERE INSERTED INTO A BOREHOLE TOGETHER. CRACKS WERE MADE IN TWO DIRECTIONS,ONE IS THE DIRECTION LACKING SPACERS,ANOTHER IS THE DIRECTION NORMAL TO IT. THIS RESULT SHOWED THAT CRACKING WAS CONTROLLED WITH THE SPACERS,ALTHOUGH MORE IMPROVEMENT TO MAKE CRACKS ONLY IN ONE DIRECTION WERE NEEDED TO APPLY THIS BLASTING METHOD OUTSIDE THE LABORATORY.

報告書年度

1988

発行年月

1988/12/01

報告者

担当氏名所属

石田 毅

我孫子研究所立地部地盤研究室

日比野 敏

我孫子研究所立地部

キーワード

和文英文
制御発破 SMOOTH BLASTING
モデル実験 MODEL EXPERIMENT
スペーサ SPACER
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