電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U87063

タイトル(和文)

自然環境中の安定核種による放射性核種分配係数推定法

タイトル(英文)

ESTIMATION OF DISTRIBUTION COEFFICIENTS OF RADIOACTIVE NUCLIDES BY ANALYSIS OF BACKGROUND STABLE NUCLIDES

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

低レベル放射性廃棄物の浅地層処分および高レベル放射性廃棄物の深地層処分にあたっては,放射性核種の移行媒体となる土壌・岩盤の核種吸着特性を表わす分配係数を把握することが不可欠である。従来よりこの分配係数の測定には,バッチ法あるいはカラム法等の室内試験による方法やフィールド試験による方法が用いられてきた。これに対して本報告は,バックグラウンドの極低濃度安定核種を分析することにより,安定核種の分配係数を測定し,その値を放射性核種の分配係数として適用する方法を提案・検討したものである。その結果,バックグラウンド安定核種の分配係数とフォールアウト放射性核種の分配係数とが概ね一致することが確認された。本手法は,従来法と比較すると,測定が非常に簡便であり,また実際の現場データとなるので信頼性が高い等の利点を有している。

概要 (英文)

IT IS NECESSARY TO MEASURE THE DISTRIBUTION COEFFICIENTS OF THE CRITICAL NUCLIDES,E.G.90SR,60CO,137CS,ETC. AT THE DISPOSAL SITE IN RELATION TO THE SAFETY ASSESSMENT OF THE UNDERGROUND DISPOSAL. THE MEASUREMENT OF THE DISTRIBUTION COEFFICIENTS HAS BEEN SO FAR CONDUCTED BY THE BATCH EXPERIMENTS,THE COLUMN EXPERIMENTS,AND THE FIELD TRACER EXPERIMENTS. IN THIS REPORT,A NEW METHOD OF ESTIMATING DISTRIBUTION COEFFICIENTS OF RADIOACTIVE NUCLIDES FROM THE BAHAVIOR OF COEXISTING STABLE NUCLIDES IS PROPOSED,AND EXAMINED. THE OBTAINED RESULTS WERE AS FOLLOWS: (1)IT WAS PROVED THAT THE DISTRIBUTION COEFFICIENTS OF STABLE SR AGREED WELL WITH THOSE OF THE FALLOUT 90SR AT THE SAME SITE. (2)THE ABOVE FINDING STRONGLY INDICATES THAT THE METHOD IS APPROPRIATE FOR THE PURPOSE OF THE ESTIMATION. (3)BECAUSE OF ITS SIMPLICITY AND RELIABILITY,THE PROPOSED METHOD IS PROMISING IF MUCH VERIFIED DATA ARE AVAILABLE.

報告書年度

1987

発行年月

1988/05/01

報告者

担当氏名所属

五十嵐 敏文

我孫子研究所水理部地下水理研究室

馬原 保典

我孫子研究所水理部地下水理研究室

駒田 広也

我孫子研究所水理部地下水理研究室

キーワード

和文英文
安定核種 STABLE NUCLIDES
放射性核種 RADIOACTIVE NUCLIDES
分配係数 DISTRIBUTION COEFFICIENT
地中移行 UNDERGROUND MIGRATION
安全評価 SAFETY ASSESSMENT
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