電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U87049

タイトル(和文)

鋳鉄キャスクの落下衝撃に対する健全性評価その(1)落下衝撃解析による脆性破壊評価

タイトル(英文)

ESTIMATION OF INTEGRITY OF CAST-IRON CASK AGAINST IMPACT DUE TO FREE DROP TEST

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

鋳鉄キャスクの落下衝撃時の脆性破壊に対する評価手法を提案するとともに,この評価手法を適用した解析例を示した。本評価手法は,現在原子力発電所設備の設計に適用されている通産省告示第501号「発電用原子力設備に関する構造等の技術基準」等を参考とし,使用材料が鋳鉄であることを考慮して作成したものである。また,解析結果によれば,限界欠陥長さ(脆性破壊が発生する最小の欠陥長さ)は,許容欠陥長さ(非破壊検査より探知できる最小の欠陥の長さ)より大きくなることが示され,脆性破壊の生じる可能性のある欠陥は,非破壊検査より発見できることが示された。本解析で想定した鋳鉄キャスクは,現用されている鋳鉄キャスクの形状・寸法を模擬し,また,材料特性についても安全側の値を用いていることも勘案すれば,本解析により,鋳鉄キャスクは落下衝撃時の脆性破壊に対し,健全性が期待できることが明らかとなった。

概要 (英文)

DUCTILE CAST IRON IS BEING EXAMINED ON SAFETY TO BE USED FOR SHIPPING AND STORAGE CASK FROM AN ECONOMIC POINT OF VIEW. HOWEVER,DUCTILE CAST IRON IS CONSIDERED TO BE A BRITTLE MATERIAL INGENERAL. THEREFORE,IT IS VERY IMPORTANT TO ESTIMATE THE INTEGRITY OF CAST IRON CASK AGAINST BRITTLE FAILURE DUETO IMPACT LOAD AT 9M DROP TESTAND 1M DROP TEST ON TO PIN. SO,THE F.E.M ANALYSIS WHICH TAKES NONLINEARITY OF MATERIALS INTO ACCOUNT AND THE POSSIBILITY OF BRITTLE FAILURE BY THE METHOD WHICH IS PROPOSED IN THIS REPORT WERE CARRIED OUT. FROM THE ANALYSIS,IT IS MADE CLEAR THAT CRITICAL FLOW DEPTH(THE MINIMUM DEPTH TO INITIAL THE BRITTLE FAILURE)IS 21.1MM AND 13.1MM IN THE CASE OF 9M DROP TEST AND 1M DROP TEST ON TO PIN RESPECTIVELY. THESE FLAW DEPTH CAN BE DETECTED BY ULTRASONIC TEST. THEN,THE CASK IS ASSURED AGAINST BRITTLE FAILURE DUE TO IMPACT LOAD AT 9M DROP TEST AND 1M DROP TEST ON THE PIN.

報告書年度

1987

発行年月

1988/01/01

報告者

担当氏名所属

伊藤 千浩

我孫子研究所耐震構造部構造研究室

キーワード

和文英文
鋳鉄 DUCTILE CAST IRON
衝撃 IMPACT
キャスク CASK
使用済燃料貯蔵 SPENT FUEL STORAGE
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