電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U87043

タイトル(和文)

密度成層場における温排水拡散の実態

タイトル(英文)

FIELD SURVEY ON THE WARM WATER DIFFUSION IN STRATIFIED MARINE ENVIRONMENT

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

河川水の流入が顕著な臨海発電所前面海域では,明瞭な密度成層が形成されており,そこへ放出された温排水は,密度分布の一様な海域へ放出された場合とは異なる拡散挙動をとることが経験的に知られている。当所では,このような海域における温排水の拡散機構を解明し,現状の拡散予測手法を高度化する研究を進めている。本報告書は,2度にわたり実施した現地観測に基づき,こうした密度成層場における温排水拡散の実態について検討した結果について述べるものである。得られた主な知見は以下の通りである。1)河川水影響下における温排水の鉛直拡散パターンは,大略4つの型に代表できる。2)温排水と河川水との表面拡散の境界付近では水温変化の急なフロント部を形成する。また,このフロント周辺域における密度構造の特徴を把握した。

概要 (英文)

THE STRATIFIED ENVIRONMENT IS FORMED IN THE SEA AROUND COASTAL POWER PLANTS,IN WHICH A LOT OF FRESH WATER IN FLOW EXISTS. IT IS KNOWN EXPERIMENTALLY THAT THE CHARACTERISTICS OF WARM WATER DIFFUSION IN SUCH AN ENVIRONMENT ARE DIFFERENT FROM THOSE IN AN UNSTRATIFIED ENVIRONMENT. RECENTLY THE AUTHORS ARE INVESTIGATING THE MECHANISM OF WARM WATER DIFFUSION IN SUCH AN ENVIRONMENT,AND INTENDING TO ADVANCE THE PRESENT PREDICITION MODEL. IN THIS PAPER THE CHARACTERISTICS OFWARM WATER DIFFUSION IN A STRATIFIED ENVIRONMENT ARE DISCUSSED THROUGHTHE RESULTS OF FIELD SURVEYS WHICH WERE DONE TWICE. THE FOLLOWING RESULTS WERE OBTAINED. 1)THE VERTICAL PATTERNS OF WARM WATER DIFFUSION IN ASTRATIFIED ENVIRONMENT CAN BE CLSSIFIED INTO FOUR TYPES. 2)THERE ARE THE FRONT AREAS,WHERE WATER TEMPERATURE CHANGES SUDDENLY,IN THE BOUNDARY OF WARM WATER AND FRESH WATER DISTRIBUTIONS. AND THE CHARACTERISTICSOF DENSITY STRUCTURE ARROUND THE FRONT AREAS WERE GRASPED.

報告書年度

1987

発行年月

1988/03/01

報告者

担当氏名所属

水鳥 雅文

我孫子研究所水理部環境水理研究室

片野 尚明

我孫子研究所水理部環境水理研究室

キーワード

和文英文
温排水拡散 WARM WATER DIFFUSION
密度成層場 STRATIFIED ENVIRONMENT
現地観測 FIELD SURVEY
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