電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U03069

タイトル(和文)

落葉広葉樹林の土壌炭素蓄積・存在形態に関する検討

タイトル(英文)

Carbon Stock and Chemistry in Deciduous Forest - Soil System

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

地球温暖化対策の一つとして、森林-土壌系が有する二酸化炭素吸収源としての機能が重要視されている。電力中央研究所では長野県北佐久郡の森林において、2001年より大気-森林-土壌系の炭素収支素過程に関する調査を行っている。2001年8月より2002年7月までの現地調査データより得られた主な成果を以下に示す。(1) 土壌中に蓄積していた炭素の年間平均値は34 t C/haであり、森林を含めた全炭素蓄積量のほぼ1/3を占めていた。(2) 炭素収支データより、土壌中有機態炭素の分解速度を推定した。その結果、蓄積量34 t C/haの約3%にあたる1.1 t C/haが分解されていた。 (3)土壌表面から深度5cmまでは含有量が多く、14(冬季)~16(夏季)C t/haと蓄積量の半分近くを占めていた。また、有機物が分解される際に生成するフルボ酸については深度15cmまでの層に多く含まれていた。

概要 (英文)

Forest - soil system is expected as a sink of carbon dioxide (CO2) for controlling global warming. CRIEPI (Central Research Institute of Electric Power Industry) started a systematic observation for carbon flux and stock of in forest - soil system. Observation site (Kita- Saku Site) is located in Central Japan (N 36°24’,E138°34’,1360~1380m a.s.l.) Vegetation type is deciduous forest with easy gradient. Based on observed data between August 2001 and July 2002, we analyzed carbon ( C )reaction in soil layer. Principal results are:(1) In organic soil layer, carbon stock was 34 t C/ha), which is about 30% of carbon stock in forest soil system. (2) Decomposition rate of soil organic matter was estimated as 1.1 t C/ha based on carbon mass balance. (3) Soil organic carbon accumulated to 14 t C/ha (winter) and 16 t C/ha (summer) in surface layer. Fulvic acid showed the similar profiles. These results showed that soil organic matter is very reactive in surface layer.

報告書年度

2003

発行年月

2004/03

報告者

担当氏名所属

池田 英史

我孫子研究所環境科学部

安池 慎治

我孫子研究所環境科学部

小林 卓也

我孫子研究所応用生物部

中屋 耕

我孫子研究所応用生物部

鈴木 智恵子

我孫子研究所応用生物部

キーワード

和文英文
地球温暖化 global warming
CO2 carbon dioxide
森林土壌 forest soil
炭素挙動 carbon migration
落葉広葉樹林 Deciduous Forest
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry