電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)
報告書データベース 詳細情報
報告書番号
U03038
タイトル(和文)
堤高の高い既存のアースフィルダムの諸特性と地震被害
タイトル(英文)
Structural property and earthquake induced damage of existing large earth fill dams in Japan
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
我が国の古い土木構造物の1つであるアースフィルダムでは、大ダムとなるものは我が国に1,500余りあるといわれ、これらの安定性は維持・管理上からも重要であり、それらの分布と力学特性に関する調査を行った。その結果は以下のようである。(1)江戸時代以前、明治・大正・昭和前期、昭和後期・平成の3区分でそれそれ1/3が築造されているとみなせる(2)ダムと起震断層までの距離を求めたところ、5km以内であるのは560あり、活断層上にあるダムは多いと推測される。(3)ダム形式については、昭和初期までは中心鋼土型が特に多かった。(4)1:1程度の急な勾配はかなり古い時代から採用されていたが、大正・昭和初期には上流側勾配は1:2.0-3.0、下流側勾配は1:1.8-2.5が多かった。(5)堤高の低いダムでは決壊した事例が報告されているものの、大ダムでは30弱の被害事例のうち決壊に至るものは1例であった。
概要 (英文)
Distribution and structural property of existing large earth fill dams in Japan are inveistigated in this study. Resultant conclusion are followed. (1)Total number of existing large earth fill dams is more than 1500, and each 1/3 of them was constructed in before 1868, 1868-1945, and after 1945. (2)560 dams has the distance inside 5km from earthquake induced faults. (3)Many dams has center clay core. (4)Steep slope gradient was applied before 1868, and many dams constructed after 1912 has 1:2.0-3.0 of upstream side gradient and 1:1.8-2.5 of downstream side gradient.(5)damages by earthquakes less than 30 were reported.
報告書年度
2003
発行年月
2004/02
報告者
担当 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|
主 |
岡本 敏郎 |
我孫子研究所地盤耐震部 |
キーワード
和文 | 英文 |
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アースフィルダム | earth fill dam |
起震断層 | earthquake induced fault |
構造 | mechanical property |
斜面勾配 | slope gradient |
地震被害 | earthquake induced damage |