電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U03005

タイトル(和文)

アオサとイソゴカイによる窒素処理装置を付設したヒラメ循環濾過養殖システムの設計と運転

タイトル(英文)

Closed recirculating system for polyculture of Japanese flounder,Ulva and Polychaete

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

ヒラメから排泄される窒素を海藻とイソゴカイで処理する総水量560Lの循環濾過式複合養殖システムを構築し、初期体重42.5gのヒラメ40尾を収容して、給餌率1.5%、週5日給餌、水温25℃で5週間の飼育を行った。実験終了時にヒラメは85g/尾に成長し、生残率は100%であった。アオサは1540gから2969gとなり約2倍に生長した。また、イソゴカイでは再生産による個体数の増加が認められ、300個体54.7gから476個体83.2gになった。飼育水中の硝酸態窒素増加量は複合養殖システム30.8gで、対照区とした循環濾過システムより31%少なかった。これらの結果から、ヒラメに給餌した飼料中窒素の52.7%がヒラメに、17.3%がアオサに、1.2%がイソゴカイに固定されたと推定され、合計71.2%が有用生物体に転換された。

概要 (英文)

A 560-L experimental closed system for polyculture of Japanese flounder Paralichthys olivaceus , Ulva pertusa and worm Perinereis nuntia vallata was designed to achieve nutrient recycling excreted from fish. The system was designed to reduce 50 % of excreted nitrogen from fish. After 5-weeks rearing with 1240 g of commercial diet, 40 flounder became 85 g per fish (initial 42.5 g) and survival rate was 100 %. Ulva absorbed nitrate-N from the rearing water in recirculating system and grew to 2969 g from 1540 g. Worms fed on feces of flounder increased total weight to 83.2 g from 54.7 g. From these results, it is estimated that 52.7 % of input nitrogen as feed to the system converted to the fish body, 17.3 % toUlva and 1.2 % to worm respectively. And 39 % of excreted nitrogen from fish was fixed to Ulva and worm.

報告書年度

2003

発行年月

2003/06

報告者

担当氏名所属

本田 晴朗

我孫子研究所応用生物部

菊池 弘太郎

CS推進室実用化推進グループ

藤永 愛

我孫子研究所応用生物部

キーワード

和文英文
複合養殖 polyculture
窒素収支 nitrogen budget
ヒラメ Japanese flounder
アオサ ulva
イソゴカイ worm
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