電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U02026

タイトル(和文)

使用済燃料輸送・貯蔵キャスク構造材料の照射脆化に関する調査

タイトル(英文)

Investigation on the effect of neutron irradiation on structural components of dual purpose casks

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

文献により中性子による照射がキャスク構造材料の機械的特性に及ぼす影響を調査した。軽水炉等の既往の照射脆化に関する研究では10E18n/cm2以上の照射量を対象としており、調査した文献の範囲では貯蔵中の照射条件下(10E15n/cm2程度)で得られたデータはなかった。 しかし、今回の文献調査から次のことがわかった。ステンレス鋼、炭素鋼およびインコネルについては10E17n/cm2程度の照射量で強度上昇、延性低下がないことを示すデータがあることから、貯蔵時の中性子照射量では照射の影響はないものと考えられる。アルミニウムについては、調査より得られたデータの内挿から、10E15n/cm2の照射量では機械的特性への影響は小さいものと推測される。銀についてはデータがなかった。

概要 (英文)

The effect of neutron irradiation on structural components of dual purpose casks was investigated by literature survey. The survey shows that there are no available data obtained under the condition of neutron fuluence of about 10E15n/cm2 because the target exceeded the range of neutron fuluence of 10E18n/cm2 for existing studies on light water reactors. However, the information from the results of the literature survey indicated as follows; as for stainless steel, carbon steel and inconel, it seemed that they had no influence by neutron irradiation because the mechanical properties obtained under the condition of 10E17n/cm2 neutron fuluence shows no effect of irradiation. As for aluminum it is predicted by the data interpolation that there is no influence of such low neutron fluence. There are no available data on silver.

報告書年度

2002

発行年月

2003/02

報告者

担当氏名所属

伊藤 千浩

我孫子研究所材料構造部

三枝 利有

我孫子研究所

キーワード

和文英文
使用済燃料貯蔵 spent fuel storage
兼用キャスク dual purpose cask
中性子照射 neutron irradiation
照射脆化 irradiation embrittlement
耐久性 durability
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