電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U02004

タイトル(和文)

高温岩体発電のための貯留層評価技術の開発 --雄勝貯留層透水モデルの高精度化と熱水流動評価技術の高度化--

タイトル(英文)

Development of reservoir evaluation method for Hot Dry Rock geothermal power - Reconstruction of permeability model in the Ogachi reservoir and improvement of water flow evaluation method-

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

当所では高温岩体貯留層評価手法の一つとして、AEの震源分布を基に貯留層内の透水係数および間隙率の分布(透水モデル)を作製する手法を考案し、この透水モデルに当所で開発した数値シミュレーションコード(GEOTH3D)を適用することにより、貯留層内の水の流れを評価する手法を開発した。平成11年度に掘削した新規坑井の調査結果によると、透水モデルで透水性が高いと推定した箇所の近傍において、水みちの存在が確認され、モデルの妥当性が示された。また、坑井調査結果を基にこれまで不明であった自然割れ目のモデルへの組み込みを検討し、より詳細な透水モデルを再構築した。このモデルを用いて雄勝地点の3坑井間の透水試験における水の流れを推定した結果、実測とほぼ一致する結果が得られ、透水モデル作成の高精度化および熱水流動評価の高度化が図れた。また、雄勝地点における今後の循環実験時の熱水流動状況を予測した。

概要 (英文)

In the previous study, we developed a permeability model construction method by using AE hypocenter distribution. We applied the numerical reservoir simulation code (GEOTH3D) developed in our institute to a permeability and porosity distribution model constructed for the Ogachi HDR reservoir. According to the investigation results of a well drilled in 1999, water flow paths were detected at regions where high permeability zones were estimated to locate. Therefore, the developed permeability and porosity distribution model was confirmed practically useful. We also included an effect of natural joints to the model and reconstructed a more precise model. Using this model, we predicted water flow during future water circulation tests at Ogachi.

報告書年度

2002

発行年月

2002/06

報告者

担当氏名所属

海江田 秀志

我孫子研究所地圏環境部

末永 弘

我孫子研究所地圏環境部

李 宏

- 地圏環境部

キーワード

和文英文
高温岩体 Hot Dry Rock
貯留層評価 Reservoir evaluation
数値シミュレーション Numerical simulation
透水モデル Permeability model
AE分布 Acoustic emission distribution
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