電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

U00040

タイトル(和文)

日本海における海洋中核種濃度計算手法

タイトル(英文)

A method to calculate radionuclides concentration in the Japan Sea

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

日本海を対象とした海洋中核種濃度評価手法を開発した。放射性降下物(137Cs, 239+240Pu)の海洋中濃度の再現計算を実施し、既往の観測データとの比較により手法の精度を検証した。日本海の流動データは、既存の日本海流動モデルを用いて計算した。ただし、核種濃度の評価では、海底周辺の流速が影響するため、鉛直解像度を2倍に向上した。流動の季節変化が核種濃度分布に及ぼす影響は僅かであり、本研究では長期間の濃度変化を検討対象とすることから、年間平均流動データを用いた手法の妥当性を確認した。開発した手法によって再現計算を実施した。239,240Puに関しては、再現計算結果は観測値に対して過小評価となったが、137Csの再現計算結果と観測値は、概ねよい一致を示した。この結果は、日本海の239,240Puに関してはグローバルフォールアウト以外の供給源の影響があることを示唆している。

概要 (英文)

A method was developed to calculate radionuclides concentration in the Japan Sea. The concentration of radioactive fallout (137Cs, 239,240Pu) due to atmospheric nuclear weapons tests was calculated to verify in Japan Sea the method by comparison between calculated and observed values. The flow field was calculated by Japan Sea circulation model, which was improved in vertical resolution. We confirmed that influence of seasonal change of flow field was small on calculated results of fallout concentration. Therefore, annual mean flow field was adapted for this method. 137Cs and 239,240Pu concentrations were calculated by this method. 137Cs concentration agree well with observed value. However, calculated 239,240Pu concentration was underestimated. This result suggests that 239,240Pu concentration in the Japan Sea might be affected by not only global fallout but also another source.

報告書年度

2000

発行年月

2001/03

報告者

担当氏名所属

津旨 大輔

我孫子研究所環境科学部

丸山 康樹

我孫子研究所環境科学部

キーワード

和文英文
海洋循環 Ocean circulation
海洋拡散 Ocean diffusion
日本海 Japan Sea
放射性降下物 Fallout
影響評価 Impact assessment
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