電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

※ PDFのファイルサイズが大きい場合には、ダウンロードに時間がかかる場合がございます。 ダウンロードは1回のクリックで開始しますので、ダウンロードが完了するまで、複数回のクリックはなさらないようご注意願います。

電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T99066

タイトル(和文)

高純度Fe-18Cr-16Ni合金のモリブデン添加による照射誘起偏析の抑制

タイトル(英文)

Mitigation of Radiation Induced Segregation in High Purity Fe-18Cr-16Ni Alloys by Mo Addition

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

軽水炉炉内構造物の照射応力腐食割れ(IASCC)の要因の一つである照射誘起偏析に及ぼすMo元素の影響を明らかにするために,高純度Fe-18Cr-16Ni合金にMoを添加し,Niイオンを照射し,FE-TEMで粒界分析を行った。Moの添加量が増えるにしたがって粒界でのCr欠乏は抑制され,Ni偏析は促進される傾向にある。したがって耐IASCC特性を劣化させる可能性のある粒界でのCr欠乏を抑制するためには,Moを添加することが望ましい。

概要 (英文)

To illustrate the effects of Mo on radiation induced segregation, which causes irradiation assisted stress corrosion cracking (IASCC), we investigated the grain boundary chemistry of high purity Fe-18Cr-16Ni-Mo alloys irradiated by Ni ions using FE-TEM. With increasing of Mo content, depletion of Cr and segregation of Ni at grain boundaries are alleviated. Thus, the addition of Mo to stainless steels is ecpected to mitigate IASCC.

報告書年度

1999

発行年月

2000/06

報告者

担当氏名所属

太田 丈児

狛江研究所界面科学部

加古 謙司

狛江研究所界面科学部

黛 正己

狛江研究所界面科学部

鈴木 敬愛

東京大学 生産技術研究所 1部

キーワード

和文英文
ステンレス鋼 Stainless Steel
照射誘起偏析 Radiation Induced Segregation
照射応力腐食割れ Irradiation Assisted Stress Corrosion Cracking
モリブデン元素 Mo element
イオン照射 Ion irradiation
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry