電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)
報告書データベース 詳細情報
報告書番号
T99063
タイトル(和文)
電気自動車用ニッケル水素電池の寿命評価と充電方法
タイトル(英文)
New charge methods and estimation of cycling life for an EV'Nickel/Metal hydride battery system
概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)
電気自動車用高性能電池であるニッケル水素電池について、サイクル寿命を低下させることなく、負荷平準化に寄与できる充電方法やユーザーの立場からのエネルギー損失を低減できる充電方法を検証することを目的に、充電条件の寿命に与える影響を検討するために、12直列に接続した組電池を用い、走行模擬パターン放電でサイクル試験を行った。均等充電を省略した、1段定電流(20A)充電は、5時間以内で終了、さらに、85Wh%と高いエネルギー効率で、長寿命で、最適な充電方法であると考えられた。この時、均等充電を省略しても組電池内での充電状態などのばらつきは観られなかった。1時間率の大きな電流値の多段定電流法により、寿命を短くすることなく充電できる。ニッケル水素電池は、1000~1500サイクルの寿命を有するが、サイクル経過に伴い経過定電流放電特性よりも、出力特性の方が先に低下することも分かった。
概要 (英文)
To investigate a method to prolong a cycle life, enhance energy efficiency and shorten charge time, EV’s Nickel/ Metal hydride battery systems with 12 modules series-connected were discharged with EV driving pattern and charged on various conditions. One-step charge of the system with constant current of 20A, without equalizing charge, was completed in five hours with high-energy efficiency of 85Wh% and long cycle life. No unbalance of SOC or battery temperature was observed in the system on charging with one-step charging without equalizing charge. Multi-step charge with one-hour rate current can shorten charging time with long cycle life. Nickel/Metal hydride battery has long cycle life, and the power capability declined more than discharge capacity on cycling.
報告書年度
1999
発行年月
2000/06
報告者
担当 | 氏名 | 所属 |
---|---|---|
主 |
池谷 知彦 |
狛江研究所リチウム二次電池プロジェクト |
共 |
三田 裕一 |
狛江研究所リチウム二次電池プロジェクト |
共 |
石原 薫 |
狛江研究所リチウム二次電池プロジェクト |
共 |
沢田 信之 |
北海道電力(株) 総合研究所 |
共 |
村上 純一 |
東北電力(株) 研究開発センター |
共 |
小林 和幸 |
東京電力(株) 電力技術研究所 |
共 |
服部 雅典 |
中部電力(株) 電気利用技術研究所 |
共 |
室谷 信夫 |
北陸電力(株) 地域総合研究所 |
共 |
氏家 諭 |
関西電力(株) 総合技術研究所 |
共 |
梶山 勝哉 |
中国電力(株) 技術研究センター |
共 |
廣瀬 誠 |
(株)四国総合研究所 負荷平準化・電力利用研究室 |
共 |
足立 和之 |
九州電力(株) 総合研究所 |
共 |
成底 勇人 |
沖縄電力(株) 研究開発部 |
共 |
戸巻 雄一 |
中央電力協議会 |
キーワード
和文 | 英文 |
---|---|
電気自動車 | Electric vehicle |
ニッケル水素電池 | Nickel/Metal hydride battery |
サイクル寿命 | Cycle life |
負荷平準化 | Load leveling |
二次電池 | Rechargeable battery |