電力中央研究所

報告書「電力中央研究所報告」は当研究所の研究成果を取りまとめた刊行物として、昭和28年より発行されております。 一部の報告書はPDF形式で全文をダウンロードすることができます。

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T98043

タイトル(和文)

高調波発生源分布推定プログラムの開発

タイトル(英文)

Development of a program for estimating harmonic current sources

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

インバータ機器の増加などにより、今後さらに電力系統の高調波電圧の上昇が懸念されている。高調波問題に的確に対応するためには、測定データに基づいて系統内の高調波電流の挙動を把握することが重要である。 しかし、高調波測定が可能な変電所は数が限られている上に、基本波に比べると、その測定は精度が悪い。 現在では高調波電流の挙動を推定するためには、このような悪条件の高調波データを基にして試行錯誤しながら行っているため、非常に困難な作業であった。 このような数が限られ、精度が悪い高調波測定データを用いて、電力系統内の最も確からしい高調波電流の流れを推定するプログラムを開発した。 開発したプログラムは、変電所で測定された母線の高調波電圧と送電線の高調波電流を入力として、最小二乗法を用いて負荷高調波電流の最確値を求めるものである。

概要 (英文)

Harmonic voltages in electric power transmission and distribution systems are expected to increase in the future because the use of inverters in such systems is becoming more common. It is important to understand the behavior of harmonic currents in an electric power system in order to solve problems caused by harmonics. However, the number of substations where harmonics can be measured is limited, and measurement accuracy for harmonics is low compared with that for fundamental components. It is difficult to estimate the behavior of harmonic currents because previous results have been obtained by trial and error using unreliable measured values. We have developed a program that estimates the most probable flows of harmonic currents in an electric power system from measured values of uncertain reliability, using the method of least squares.

報告書年度

1998

発行年月

1999/05

報告者

担当氏名所属

雪平 謙二

狛江研究所需要家システム部

キーワード

和文英文
高調波 Harmonics
状態推定 State Estimation
電圧ひずみ Voltage Distortion
高調波発生源 Harmonic Source
送電系統 Electric Power Transmission Line
Copyright (C) Central Research Institute of Electric Power Industry