電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T98018

タイトル(和文)

大気中の222Rn濃度と212Pb濃度の相関解析による発生起源別の222Rnの季節変動評価(その2) --ボックスモデルによる遠方起源の222Rn濃度シミュレーション--

タイトル(英文)

Estimation of seasonal variations in 222Rn from different origins using the correlation between 222Rn and 212Pb concentrations in air (II).- Simulation of atmospheric 222Rn concentrations from distant regions using the box model -

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本研究では、Rn-222とPb-212濃度を精密に長期間観測することにより、両核種の日変動に違いがあることに着目し、これらの日変動をモデル化して遠方起源のRn-222濃度をシミュレーション評価した。また、前報で当所が提案した分離手法に基づき、Rn-222とPb-212濃度の相関関係からRn-222濃度の遠方起源成分を求めた結果と比較することにより、Rn-222の変動要因となる各種パラメータの代表値を推定した。その結果、1)測定地点近傍のRn-222の散逸率は概ね5mBq.m-2.s-1であること、2)Rn-220の散逸率の月平均値は30~180mBq.m-2.s-1の範囲でばらつき、その一部の変動は、土壌の含水率、気圧、風速と相関があること、3)逆転層高度には、冬季に低い傾向が認められること、などの知見が明らかとなった。

概要 (英文)

The concentration of Rn-222 originating from distant regions was simulated using the box model for Rn-222 (T1/2 = 3.82 d) and Pb-212 (T1/2 = 10.6 h) in outdoor air. The representative values of some parameters causing change in Rn-222 concentration were estimated and compared with the concentration of Rn-222 from distant regions obtained by the method described in the previous report. The main results are as follows:1) The exhalation rate for Rn-222 was about 5mBq.m-2.s-1 near the measuring site.2) The values of exhalation rate for Rn-220 varied from 30~180 mBq.m-2.s-1 over 2 years. The variation can be partly explained by three factors, namely, soil moisture, atmospheric pressure, and wind speed.3) The height of the inversion layer was lower in winter.

報告書年度

1998

発行年月

1999/03

報告者

担当氏名所属

服部 隆利

狛江研究所原子力システム部

伊知地 猛

狛江研究所原子力システム部

キーワード

和文英文
ラドン-222 radon-222
鉛-212 lead-212
大気 atmosphere
日変動 diurnal variation
散逸率 exhalation rate
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