電力中央研究所

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電力中央研究所 報告書(電力中央研究所報告)

報告書データベース 詳細情報


報告書番号

T96032

タイトル(和文)

カー効果を用いた空間電界の非接触計測法の検討

タイトル(英文)

NONINTRUSIVE MEASUREMENT OF ELECTRIC FIELD USING KERR EFFECT

概要 (図表や脚注は「報告書全文」に掲載しております)

本報告ではカー効果に関する文献調査を行ない,カー効果による気体の電界分布の計測の可能性を検討した。得られた主要な結果は,以下のとおりである。(1)カー常数は液体に限らず広範囲の物質について調べられている。カー効果の応用としては液体中の電界分布計測の検討が中心であり,代表的物質としてニトロベンゼンがあるが,最近は純水や絶縁油などのカー常数が小さい物質についても電界分布計測が行われている。(2)気体のカー常数,および最近の測定技術の進歩を考慮すると,気体についてもカー効果を用いた電界測定が可能である。特に高気圧で用いられ高電界が印加されるSF6に関しては測定が容易と考えられるが,通常の大気でも測定は可能である。この測定手法は,放電現象の解析や絶縁設計に極めて有用な手段となる。

概要 (英文)

THE KERR EFFECT AND ITS APPLICATION TO ELECTRIC FIELD MEASUREMENT IN GASES WAS INVESTIGATED.THE MAIN RESULTS ARE ASFOLLOWS. (1)KERR CONSTANTS HAVE BEEN MEASURED FOR VARIOUS MATERIALS.THE KERR EFFECT HAS BEEN MAINLY APPLIED TO ELECTRIC FIELD MEASUREMENT IN LIQUIDS AND NITROBENZENE IS MOST COMMONLY USED,BUT ELECTRIC FIELDS IN MATERIALS WITH SMALL, KERR CONSTANTS SUCH AS WATER AND TRANSFORMER OIL HAVE ALSO BEEN MEASURED RECENTLY. (2)BY CONSIDERING THE KERR CONSTANTS OF GASES AND RECENT PROGRESS IN MEASURING TECHNIQUES,IT IS POSSIBLE TO MEASURE ELECTRIC FIELDS IN GASES USING THE KERR EFFECT.IT IS EASY TO MEASURE ELECTRIC FIELDS IN SF6,WHICH IS USED AT HIGH PRESSURE AND HIGH ELECTRIC FIELDS,BUT IT IS ALSO POSSIBLE IN ATMOSPHERIC AIR.THIS TECHNIQUE COULD BE A VERY USEFULL TOOL FOR ANALYZING DISCHARGE PHENOMENA AND INSULATION DESIGN

報告書年度

1996

発行年月

1997/05/01

報告者

担当氏名所属

新藤 孝敏

狛江研究所電気絶縁部

キーワード

和文英文
カー効果 KERR EFFECT
電界計測 ELECTRIC FIELD MEASUREMENT
電界 ELECTRIC FIELD
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